これにより、石川は2002年にプロ入りしたルーキーイヤーからの驚異的な連続勝利を記録として残しました
石川投手は、昨季までの段階で工藤公康投手(元西武)、山本昌投手(元中日)、三浦大輔投手(元横浜=現DeNA)と並び、24年連続勝利の記録を持つ選手としてその名を刻んできました
大目標として掲げる通算200勝には、残り13勝を要します
近年は5勝に届かない年も見られますが、その努力は確実に200勝へと近づいています
石川投手は、1980年生まれで、プロ野球界では最年長の選手です
彼は「就職氷河期世代」と呼ばれる世代の最後の1人でもあります
今季初勝利を挙げた後、石川は「同年代の友達から『本当に元気をもらった』という言葉をかけてもらった」と語り、世代を超えた友情の価値を感じています
また、同学年のプロ野球選手には井川慶投手や能見篤史投手(共に元阪神)、五十嵐亮太投手(元ヤクルト)などが存在し、石川はこの世代の希少な存在として特異な選手生活を送っていることが際立っています
これまでのプロ24年間で得た報酬は28億7150万円で、平均すると年収が1億円を超える計算になります
一方で、同世代での「就職氷河期」の影響を受けている人たちの平均年収は500万円程度であることから、プロ野球選手という特異な地位は際立っています
選手たちの敬意を集める石川の活躍
石川投手の球速が最後に140km/hを記録したのは10年以上前ですが、彼の“長寿”の秘訣は左投げであることや、小柄である点などが挙げられますプロ野球選手の平均身長は約182センチですが、彼自身は167センチと比較的小柄であり、その低い軌道を持つ投球は打者にとって慣れにくいものとされています
さらに、24年間第一線で活躍し続けることは非常に価値のあることであり、「無事これ名馬」の言葉が示すように、怪我を避けてマウンドに立ち続けること自体が大きな功績です
元中日の中村武志氏は「24年も続けて1軍のマウンドに立つだけでも途轍もないこと
その上で勝ち続けるとは、野球にささげた日々の積み重ねを思うと、頭が下がります」と称賛しています
石川雅規選手が24年連続で勝利を収めるという偉大な記録を達成したことで、プロ野球における彼の存在感が改めて確認されました。特に彼は「就職氷河期世代」として仲間たちを勇気づける存在でもあり、同世代からの支持を受けています。今季の活躍が、彼自身の選手生活の延長だけでなく、世代を越えた希望の象徴となっていることを感じます。
キーワード解説
- 連続勝利とは?プロスポーツにおける連続勝利は、選手がシーズンや年をまたいで一定の条件で勝利を重ねることを指します。
- 就職氷河期とは?就職氷河期は、特定の時期に大学卒業生や若者が就職しづらい状況が続いたことを指します。日本では1990年代後半から2000年代初頭にかけて特に問題視されました。
- 通算200勝とは?通算200勝は投手がプロとしてのキャリアの中で、勝利を200回挙げることを意味します。これは非常に難しい偉業とされています。

