この成功の裏には意外にも「守りの野球」と「現実的な積み重ね」があったと川上憲伸氏が語っています
落合監督流「守りの野球」
当時、川上さんはドラゴンズの打線についてセ・リーグの中では良好だと感じていましたが、実際の落合監督が重視していたのは「2対1の試合」や「1点差でくっついていく野球」でした点を取ることよりも、いかに点を守るかに重きを置いていたのです
例えば、試合が2対1でリードしている状況下で、ワンアウト2塁3塁のピンチを迎えたとします
この場合、タイムリーヒットを打たれ逆転されるとチーム全体の雰囲気は一気に悪化します
そんな時、落合監督や谷繁元信捕手は「この1点だったらなんとかなる
次の回で逆転できるかもしれない」と選手たちを励ましました
落合監督の考えはシンプルで「もう1点やらないように、それだけ」が基本でした
3連勝しなくてもいい
シーズン終盤、読売ジャイアンツが1位、ドラゴンズが2位で3ゲーム差という状況において、多くの人が「勝って並ばなければ」と考えるところ、落合監督は「1敗はいいから」と述べました連勝を狙って初戦に負けると、選手たちの気持ちも落ち込んでしまいます
それを避けるために、「2勝1敗でいけばいい」という考え方を持ち、現実的な積み重ねを重視していたのです
川上さんは、落合監督が「カツカツで行くのではなく、『〇〇は許す』という隙間を作るのが上手な監督だった」と語っています
落合監督の采配には、守備重視と現実的なアプローチがあることが新たに明らかになりました。攻撃的な印象があるプロ野球において、守りを重視することがチームの成功につながったのは興味深いです。今後の監督像にも影響を与えることでしょう。
ネットの反応
中日ドラゴンズのOB、川上憲伸さんが話す内容に対して、さまざまなコメントが集まりました
多くのファンは、落合監督の指導方針や優勝哲学の重要性を強調しています
落合監督のもとで、選手たちが自ら考え、プレーすることが奨励された時代を懐かしむ声が目立ちました
また、川上さんの解説が的確で興味深いという意見も多く、自信を持って意見を述べる彼の姿勢が支持されています
コメントでは、最近のドラゴンズ打線の改善が求められる中、無死満塁の場面での対応など具体的なプレーに関する意見が目立っています
他にも、選手を心理的にコントロールする落合監督の手腕や、当時の練習量が凄まじかったことが強調され、「あの時代が異様に強すぎた」と感じるファンが多いようです
さらに、「3連勝しなくていいが、7連勝ぐらいはしてほしい」という期待の声や、過去の名監督たち（落合監督や星野監督）にしがみつく姿勢に対する批判も見受けられます
このように、落合時代の成功を追い求める反面、新しいスタイルの確立が求められているとの意見もありました
全体的に、川上さんへの期待と中日の未来に対する懸念が交錯していることが伺えます
ネットコメントを一部抜粋
逆算から考え現実的な目標を設定するというやり方。結果が出やすい。
落合野球の裏話。読みごたえがありました。
当時の投手のローテーションはほぼ森コーチが決めていたそう。
三連戦、1勝2敗なら傷は浅い。
落合さんが名監督なのは語る必要もないくらい。
キーワード解説
- 守りの野球とは？守りの野球は、攻撃よりも防御を重視するプレースタイルを指します。落合監督は、点を取ることよりも点を守ることの重要性を選手に伝えました。
- 現実的な積み重ねとは？現実的な積み重ねは、短期的な結果に焦らず、小さな成功を積み重ねる戦略のことです。落合監督は、無理に連勝を狙わず、負けを許容する柔軟さを持ちました。
