紙面が完成することなく校了時間を迎えるという夢を見た経験は、多くの記者が持つ共通のものだが、プロ野球選手にとっての夢はまた別の様相を呈する
たとえば、選手たちは試合でのミスや失敗を夢に見ることが多いという
具体的にはチャンスで全打席凡退する、1イニングで30失点してしまう、そして自分の打席だけが応援されないというような内容だ
これらの夢は、選手たちが抱えるプレッシャーやごく普通の感情を反映している
しかし、そんな中で特異なエピソードが登場する
阿部慎之助監督だ
「5発打ったのに夢だった」、あるいは「完全試合やって喜んでいたら目が覚めた」という夢を見たという
ここでは超一流ならではのポジティブなメンタリティが垣間見える
成功をイメージすることで、失敗への恐れを克服しているのだろう
一方、長野久義選手は、「野球の夢なんて見ないっしょ
なんで寝てる時まで（笑）」と語る
長野選手のこの発言には、プロの選手としての冷静さとユーモアがにじみ出ている
このようなひょうひょうとした態度こそ、彼が厳しいプロの世界で長い間結果を残してきた理由の一つかもしれない
最後に、夢の内容はいつも明確ではないが、選手たちがどのように夢と向き合っているのか、実は非常に人間らしい側面を含んでいる
進化し続けるプロ野球界では、選手たちの心境の変化も重要な要素と言えるだろう
プロ野球選手が夢を通して経験する感情や思考は、一般の私たちにも親近感を抱かせる。特に阿部監督や長野選手のように、ユニークな視点で物事を捉える姿勢は、選手としての成功には欠かせない要素なのだろう。
キーワード解説
- メンタリティとは？
- プレッシャーとは？
- ポジティブシンキングとは？
