阪神タイガースが甲子園球場で初の野球教室を開催

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 阪神タイガースと阪神OB会は、2025年4月29日に兵庫県西宮市の甲子園球場で、「未来につなぐ トライアルベースボール ~打ちたいねん!投げたいねん!走りたいねん!~」という野球教室を開催しました

このイベントは、2024年12月に就任した掛布雅之OB会長の発案によるものであり、球団創設90周年事業の一環として計画されました

 球団関係者は「甲子園で野球教室を開催するのは初めてだと思う

しかも、シーズン中に」と語り、複数の阪神OBも参加しました

参加したOBは掛布会長をはじめ、桧山進次郎副会長、亀山努氏、関本賢太郎氏、鳥谷敬氏、葛城育郎氏、今成亮太氏、糸井嘉男氏、岩田稔氏、秋山拓巳氏の計10人です

晴天のもとでイベントはスタートしました

 午前中の第1部には、600組から選ばれた小学1、2年生と親の55組110人が参加しました

参加者は3つのグループに分かれ、それぞれ本塁でのゲームエリア、左翼のロングティーエリア、右翼のストラックアウトエリアを回りました

ロングティーでは柔らかいバットとボールを使用し、ストラックアウトも至近距離から投げるなど、野球未経験者でも体験できる内容でした

 参加者はエリアを移動する際、自由に写真撮影をするなど甲子園を存分に満喫しました

子どもたちが「楽しかったね!」と笑顔を見せる中、親たちも「小さい時にしてほしかった」と懐かしむ様子が見られました

 午後の第2部では、タイガースアカデミーから選ばれた110人が参加し、打撃エリアと守備エリアに分かれてOBによる指導が行われました

掛布会長や桧山氏、鳥谷氏、糸井氏が本塁後方でティー打撃を実演しながらアドバイスを行い、子どもたちの打撃技術向上に寄与しました

糸井氏は開始前に「じゃあ、みんなまず腕立て100回からやりましょう」と冗談を交え、会場の雰囲気を一層和やかにしました

 計240人が参加したこの野球教室は大盛況で幕を閉じました

桧山副会長は「子供からパワーをもらえて楽しい時間だった」と充実感をにじませ、掛布会長も「甲子園のグラウンドで親子が参加できるイベントは貴重で、感謝している」と述べました

また、野球人口の減少に対する危機感も認め、定期的なイベントの継続開催に意欲を示しました

 この日は親子に限り甲子園への無料入場が許可され、球場には6357人が来場しました

さらに「キッズフェスタ」と合わせて、合計で1万4000人が甲子園を盛り上げました

このイベントは甲子園球場という特別な場所で、プロ選手から直接指導を受けられる貴重な機会を子供たちに提供しました。参加した親たちも子供の成長を見届けることで大変喜んでおり、世代を超えた野球の良さを改めて実感できたイベントとなったでしょう。選手たちの指導方法もユーモアを交え、楽しい雰囲気を醸し出していました。
キーワード解説

  • 野球教室とは?スポーツを通じて子どもたちに基礎技術や楽しさを教えるイベントのことを指します。
  • OB会とは?プロ野球の元選手たちが集まって、チームの活動を支援したり、後進の指導を行う団体のことです。
  • 甲子園球場とは?兵庫県に位置し、阪神タイガースの本拠地として知られる、日本を代表する野球場のことです。

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