元カープ選手の桒原樹さんが女子野球振興に力を注ぐ
プロ野球チーム・広島東洋カープの元選手、桒原樹さんが、現役引退後の新たな挑戦として女子野球の普及活動を行っています彼は、2022年からカープ球団の野球振興グループに所属し、小学生や中学生を対象にした女子野球の指導を中心に活動しています
桒原さんは、2015年から2021年まで7年間カープでプレーしており、現役時代はフルスイングを武器にした俊足内野手として期待されていました
引退を決めた理由は、2021年のシーズン中に次の契約を結ばないことを知ったからです
その後、地元静岡に戻る計画を持っていましたが、球団からの声がかかり、女子野球の振興活動に従事することを決意しました
女子野球指導の現場
桒原さんは、女子野球の指導に関しては当初の知識が不足していたものの、先輩や同僚たちとの相談を通じてスキルを磨いてきました彼は、ほかの球団職員や元選手の浅井樹さんと協力しながら、小学生や中学生を対象とした指導に努めています
特に広島県内には約100名の小学生女子選手が存在し、彼女たちは男子選手と混ざってプレーしています
桒原さんは、広島県選抜チーム「ガールズ広島」のコーチとしても活動し、毎年行われる全国大会「NPBガールズトーナメント」の為に練習を指導しています
子どもたちに伝えることの難しさ
桒原さんと浅井さんは、指導の難しさを痛感しています特に子どもたちには野球のルールや基本が理解できていないことが多く、指導者はそのレベルに合わせて教えることが求められます
プロ選手に技術を指導することは比較的容易ですが、子どもたちに対して正しいプレーの仕方を教えるのは大変な作業だと感じています
彼らは、指導する際に「どうやって伝えるか」という点を特に意識し、子どもたちの目線に合わせた指導を心掛けています
喜びを感じる瞬間
しかし、苦労の先には成果があります桒原さんが子どもたちにアドバイスをした結果、ヒットを打つなどの良いプレーにつながった瞬間に、彼は大きな喜びを感じると話します
このようにして、彼は自分の経験を生かして次世代の選手たちに貢献することにやりがいを見出しています
桒原さんの取り組みは、女子野球の指導だけでなく、次世代の選手育成においても非常に重要な役割を果たしています。子どもたちに基本を教える難しさを感じつつも、彼らの成長を見守る姿勢は、多くの指導者が見習うべき点です。今後の女子野球の発展に期待が寄せられます。
キーワード解説
- 女子野球とは? 女子野球は、女性選手によって行われる野球で、男子と同じルールでプレーされます。近年、女子の野球競技人口が増え、全国大会も開かれています。
- NPBガールズトーナメントとは? NPBガールズトーナメントは、日本の女子野球選手が参加する全国大会で、各地域で選抜されたチーム同士が競います。
- 野球振興とは? 野球振興は、野球を広め、より多くの人々がこのスポーツを楽しむことができるようにするための活動のことを指します。

