阪神・湯浅京己が復帰登板、難病からの大復活を遂げた右腕の心境

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阪神タイガースのリリーフエース、湯浅京己投手(25)が4月29日の中日戦(バンテリンドーム)で復帰登板を果たしました

彼は国指定の難病「黄色靱帯骨化症」という難病から完全復活を遂げたのです

この病気は、脊椎にある靱帯が過剰に骨化することによって、神経を圧迫し、痛みや麻痺を引き起こすものであり、非常に厄介な疾患です

湯浅は、復帰戦において1軍では544日、公式戦では684日ぶりにマウンドに立ちました

試合後のインタビューでは、「マジで緊張した

ほんとに試合後の取材で話した通りで、何も覚えていない

あんな緊張したの、初登板くらいやと思う」と述べ、彼の心の内を明かしました

彼は、この日1回で13球を投じ、1安打無失点と見事な成績を残しました

その緊迫感は、現地で観戦していたファンやテレビの前で応援していた虎党にもしっかりと伝わったことと思います

マウンドに上がった際、大きく息を吐きながら鋭い視線で打者を見据える姿は、彼の決意を物語っていました

最後のアウトを取った際には、これまでの緊張が解かれ、思わず弾けるような笑顔が印象的でした

2023年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場しており、その後の日本シリーズでは逆転に繋がる重要な投球も経験しています

だが、復帰登板ではそれまで以上のプレッシャーを感じたと語ります

昨年8月の手術とリハビリを経た彼の思いは、並々ならぬものであったと考えられます

湯浅が一番緊張を感じた瞬間について尋ねると、「ブルペンがやばかった

甲子園でも準備した日があったけど、そこまで感じなかった

『次の回行く』となったブルペンで緊張した」という答えが返ってきました

短いイニングで全力を尽くすためには、気持ちを高めることが重要であると感じています

そして、彼の経験が、復帰という状況においても大きな力になったのです

翌日も連投に挑んだ湯浅は、再び1回を無得点に抑え、阪神の投手陣にとって確かな戦力として帰ってきました

湯浅投手の復帰登板は、彼が難病からの回復を遂げたことを示す象徴的な瞬間です。彼の緊張感や喜びの表情を観ることで、他の選手やファンにも勇気を与える良い機会となったのではないでしょうか。リリーフエースとしての責任感と、復帰にかけた思いがしっかりと伝わりました。
キーワード解説

  • 黄色靱帯骨化症とは?筋肉や神経のある靱帯が異常に骨化してしまう病気で、痛みや麻痺を引き起こすことがあります。
  • リリーフエースとは?試合の終盤に登板し、チームを勝利に導く重要な役割を持つ投手のことです。
  • ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)とは?世界各国の野球選手が集まり、国を代表して競う国際大会のことです。

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