中日、広島戦で完封負け 選手の持ち味と投球戦術が試される

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【彦野利勝の目】◇3日 広島2―0中日(マツダ) 中日ドラゴンズは、広島東洋カープの左腕・床田寛樹投手に完封され、勝率が5割に戻った

中日はこの試合で今季ワーストの3安打に抑えられた

先発の中日・松葉貴大投手は、3回に1番打者の中村奨成に右前タイムリーを許し、さらには6回に土田龍空のエラーが絡んで4番の末包昇大に左前適時打を浴びた

松葉は7回を投げ、5安打2失点とするも今季2敗目を喫した

松葉投手の投球について、本紙評論家の彦野利勝氏は、「不思議なぐらい打者が詰まりますよね」と評した

松葉は、初球に低めの107キロのカーブでストライクを取った後、136キロのストレートで仕留めることに成功

140キロに満たないストレートであっても、打者はタイミングを合わせられない様子だった

しかし、結果として敗戦投手となり、彼の連勝記録は3で止まったが、その持ち味を発揮した投球が見受けられた

松葉は立ち上がりで2イニング連続三者凡退に抑えるなど好調さを見せたものの、運に恵まれなかった

特に3回には、堂林翔太選手に遊撃後方へのヒットを打たれた際、土田が懸命にバックしたものの、グラブの先から球がこぼれる場面があった

そして2死三塁の場面で中村奨性に再び打たれ、二塁手の山本もわずかに及ばなかった

「インコース狙いの真っすぐが逆球となり、高く入ってしまいましたね」と彦野氏が述べるように、6回には外角スライダーが末包に打たれてしまうが、それは「バットの先でしたね」と語った

そして、狙い通りの投球ができていたという見解を示した

「松葉は2点を取られましたけど、床田との投球はお互いに刺激し合っていたようでした」と彦野氏が語るように、最近の二投手の調子の良さを感じさせる投球内容であった

まるでテレビゲームを見ているかのような投げ合いで、かつての中日と巨人の名投手、今中慎二と斎藤雅樹の対戦を彷彿とさせる見応えのある試合であった

この試合は、ピッチャー同士の投げ合いが印象に残ったという意見が多かった。松葉投手は運がなかったが、持ち味を発揮しながら投げた姿勢は評価に値する。一方、床田投手は完全に中日打線を抑え込んだ。両選手の今後が楽しみだ。
キーワード解説

  • 完封負けとは?:試合において、相手チームが得点を得ることなく試合を終えることを指します。
  • タイムリーとは?:ランナーが得点する場面で打ったヒットやバッティングを指します。
  • ストレートとは?:速球とも呼ばれ、投手が最も速く投げることができる球種です。
  • スライダーとは?:ボールが横に滑るように曲がることで、打者を惑わせる変化球の一種です。

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