注目すべきは、今井達也、隅田知一郎、高橋光成など実力派が揃う先発陣の中で、彼が開幕ローテーションに名を連ねたことだ
この機会は、もともと與座海人選手が予定されていたポジションに、体調不良のために抜擢されたものである
上田選手は、昨秋に豊田清投手チーフコーチから「来季は中継ぎ」と指摘されていたが、実際には念願の先発としての役割を果たすことになった
彼は「十分じゃないですかね」とその喜びを表現
「ずっと(先発を)したいと言っていたのですが、この投手陣でローテに入るなんて正直、今の実力では無理だと思っていたので」と目を輝かせたが、一方で「納得いかない部分も多い」とも語った
特に4月17日のオリックス戦での出来事は彼にとって重要な経験となった
6回、リードを保っていたが、一死から連打を浴びて同点とされる場面が発生
落胆の中で「クオリティスタート」と呼ばれる高水準の先発を意識したが、結果として降板
その際、西口文也監督からの「もったいない」との指摘が心に響き、彼は「一緒に降りようか」と労われたこともあり、より一層の成長を誓った
現在は負傷による抹消の期間にありながらも、中6日での登板を目指し、トレーニング方法とともに先発としての調整を行う
上田選手は「一軍でチャンスをもらいながら勉強できるなんて、本当にありがたい
この機会をくださっている西口さんと、勝って一緒に写真を撮りたい
それが今一番の目標」と語り、恩返しの決意を持っている
上田選手が先発ローテーションに入ることは、若手投手にとって大きなチャンスです。成功には多くの努力が必要ですが、彼が持つ決意や情熱が、チームにさらなる力を与えることにつながるでしょう。
キーワード解説
- クオリティスタートとは？野球の先発投手に求められる目安で、6回以上を3失点以下で抑えることを指します。
- トレーニング方法とは？選手がパフォーマンスを向上させるために行う運動や練習の方法を指し、個々の能力を引き出すための重要な要素です。
