若き左腕・伊原が経験の宝を掴んだプロ初黒星
◇セ・リーグ 阪神2―5ヤクルト(2025年5月4日 甲子園)プロ野球の試合において、勝利は常に最優先事項であるが、阪神タイガースの伊原陵人投手にとっては、今回の試合は貴重な経験の場ともなった相手はヤクルトのベテラン左腕・石川雅規投手
石川は、この試合で今季2勝目を挙げ、キャリア通算188勝という偉大な業績を達成した
試合は6回まで、両投手が互角の戦いを繰り広げていた
しかし7回、伊原投手が1死を取った後、古賀優大選手に与えた四球が響き、一、二塁を招いてしまう
直後に登場した代打・増田珠選手に適時打を許し、その後力尽きた
伊原投手は、身長1メートル70センチ、体重77キロで、石川投手よりも身長で3センチ高く、体重はわずか4キロ重い
共に左投げで、背格好が似通った二人
投球スタイルには違いがあるが、ルーキーが24年目という大先輩から学べることは多い
実際、緊張する場面に同じ投手プレートで立っていたことも、彼にとって大きな意味を持つだろう
試合中、伊原は150キロを超えるスピードボールが主流の中、巧みな投球術と豊富な経験により、相手打線を翻弄する石川に嫉妬の思いを抱いていた
また、自身が打席に立つと、131キロの直球に遅れをとり、120キロ台の変化球に翻弄される場面もあった
プロ野球では、経験から引き出される技術や感覚が選手成長の鍵になることが多い
伊原の指導者である投手チーフコーチ・安藤優也は、過去に桑田真澄投手との対戦を通じて学んだ投球の凄みを、選手たちに伝え続けている
伊原が甲子園に立つ際に選んだ登場曲は、Mrs’GREEN APPLEの「StaRt」だった
この曲の歌詞には、伊原にとってのプロ野球生活の始まりを感じさせる内容が詰まっている
そんな思いが込められた楽曲が流れる中、プロ初黒星を喫した伊原は、「相手の投手がどうこうという感じは全くなかった」と振り返り、悔しさを滲ませた
6回1/3で4失点という結果となったが、石川との投げ合いの中での戦球数100は、今後の糧となるはずだ
伊原投手はプロ初黒星を喫しながらも、試合を通じて成長を感じられたのではないかと思います。石川投手という偉大な先輩との対戦は、将来の糧となる貴重な経験です。今後の試合でこの経験をどう活かすか、非常に楽しみです。
キーワード解説
- 投球術とは?投球術は、投手がボールを効果的に投げるための技術や戦略のことを指し、打者を打ち取るために必要な要素です。
- 四球とは?四球は、投手が4つのボールを投げた結果、打者が自動的に一塁に進塁できるルールのことです。
- 直球とは?直球は、投手がボールを真っ直ぐ投げ込む投球で、一般的に最もストレートで速い球を指します。
- 経験豊富とは?経験豊富は、長年の経験を持ち、その知識や技術が充実している様子を表現する言葉です。

