最近4連勝の後に4連敗と苦しむ中で迎えたゴールデンウイーク最終戦
大野の力投とともに、3番・上林誠知外野手(29)が初回に放った3号2ランホームランもあり、チームは2–1で勝利、9連戦を勝ち越した
年齢を重ねることは、選手としての可能性から解放されることだと多くの選手が言う
大野に求められる役割は、150キロを超える球を投げることや、三振を奪うことだけではなく、しっかりとゲームを作ることだ
「投げられることに感謝している
勝つことが難しいと毎年感じる」と大野は語る
若い頃に比べ、現在は常に首の皮一枚という緊張感を持ちながら投げていると述べた
立ち上がりからは、140キロ台中盤の直球や、ツーシーム、カットボールなど多様な変化球を駆使して凡打の山を築いた
大野が2020年に沢村賞を獲得した際は、アウトの70%をゴロとフライで奪い、25%を三振で得ていたが、今季は約80%をゴロとフライ、20%を三振で奪っている
彼は「三振を奪うのがベストだが、それが難しくなっている」と話し、相手の狙い球を外すために緩急をつけた投球を取り入れているという
特に注目すべきは、今季新たに投げ始めたスローカーブである
このカーブは、4回の打者には102キロ、5回の三森の初球には100キロと、昨季までは見られなかった遅さのものも交えられている
「次の球を生かす球として、これが実を結んでいると感じている」とのことだ
それでも大野は、かつてのようにギアを上げて本来の力を見せることもできる
6回、2死一塁の場面で、打者・牧にホームランを打たれたら同点という非常にプレッシャーのかかる局面において、3ボールから盛り返し、ツーシームで空振り三振を奪うと渾身の雄たけびを上げた
今回の試合で、中日・大野投手は自身の進化を証明しました。年々変化する投球スタイルに対応しながらも、若い頃のような力強い投球ができる点は大きな魅力です。これからの試合でも彼のパフォーマンスに期待が高まります。
キーワード解説
- 沢村賞とは? 日本のプロ野球における最優秀投手に贈られる賞で、2020年に大野選手が受賞しました。
- ツーシームとは? 通常の直球に比べて、バッターに向かって少し変化するため、打たれにくくなる球種です。
- スローカーブとは? 通常よりも遅い速さで投げられるカーブで、バッターのタイミングを外すために有効です。

