絵本「きこえなくたって」が伝える夢の大切さ:石井裕也氏の物語

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先天性の難聴を抱え、プロ野球界で活躍した石井裕也氏(43)

彼の感動的な人生を題材にした絵本「きこえなくたって」が、ついに発売されました

石井氏は中日、横浜、そして日本ハムの三つの球団で投手としてプレーし、通算330試合に登板し、19勝を挙げた実績を持つ選手です

引退後は日本ハムの打撃投手として選手たちを支える役割を担っています

絵本の出版発表は、北海道のエスコンフィールドで行われ、石井氏は「絵本を制作していただいて感謝しています

夢を諦めずにプロになれたことが本当に良かったです

子供たちにも、自分の夢に向かって努力してほしい」と、今の思いを語りました

この絵本では、石井氏が聴覚にハンデを抱えながらも、野球に対する情熱を持ち続け、努力を重ねて成し遂げた姿が描かれています

文章を手掛けたのは、北海道幕別町出身の絵本作家であるおがわひろきさん(39)

彼は石井氏の現役時代から交流があり、構想には7年もの年月がかかりました

おがわさんは、「石井さんに憧れて野球を始める人や、夢を諦めない聴覚障害の方が一人でも増えたら嬉しいです

この絵本が夢を諦めない勇気を与えられる作品になれば良いと思っています」と話し、作品に込めた思いを明らかにしました

最後に、「耳が聞こえないことが弱さだと思っていたが、実際にはそれが強さに変わることがあると気づいたことを伝えたい」と、石井氏は言葉を残しました

この絵本は、聴覚障害を抱える石井氏の人生を描いており、夢を持つことの大切さや、努力することの価値を伝えています。困難な状況にあっても、前向きに夢を追い続ける姿は、多くの人に感動を与えることでしょう。このような作品が存在することで、聴覚障害を持つ子どもたちにも希望を持たせるきっかけになればと思います。
キーワード解説

  • 難聴とは?難聴は、耳の機能が正常でないために音を聞き取ることができにくい状態を指します。先天性の場合、生まれつきの原因により、聞こえにくさが生じます。
  • 打撃投手とは?打撃投手は、野球チームで選手が練習する際にボールを投げて、打つ練習を手伝う役割を持つ選手のことです。
  • 夢とは?夢は、将来の目標や理想を指し、個々人が達成したいことを表します。子供たちにとっては、プレッシャーや困難を乗り越えるための原動力にもなります。

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