中日の先発予定だった高橋宏斗投手は、10日の同カードにスライドして先発することになった
開幕投手を務めた高橋宏は、今季ここまで6試合で2勝3敗、防御率は4・19とやや厳しい成績だ
前回の登板である2日の広島戦では勝利投手となったものの、元中日投手で本紙評論家の吉見一起さん(40)は「7イニングを2失点に抑えたのはさすがで、素晴らしいと思います
(調子が)良くない中で勝っていくことも先発として大事なことです
しかし、まだ万全ではないと思います」と述べ、彼の復調にはまだ時間がかかると見ている
吉見さんは、高橋投手の物足りなさの要因として、昨シーズンと比較した際の真っすぐの精度や角度、質が本来の状態ではないと指摘した
例えば、ボールの回転数や回転軸など数値的なデータは不明ながら、力任せで抑え込むことが多く、余裕を持って投げられていないとのこと
彼は「困ったらカットボールを投げる傾向がある」とし、その理由を「腕が縦振りにならず、右肘も上がらないため、しっかり叩けていない」と説明している
特に、2日の広島戦で坂倉将吾捕手に浴びた本塁打がその問題を象徴している
昨シーズンは規定投球回数到達者の中で最少の被本塁打数(1)を記録した高橋宏が、今季はわずか6試合目で1本の本塁打を打たれてしまった
吉見さんは「高橋宏なら、そこには打たれないはず」と強調しつつ、「彼の本来のボールではなかった」と続けた
シーズンは5月中旬に入り、ここまでの高橋投手は勝敗が交互に現れるオセロのような状況が続いている
吉見さんはこの現象を「順調」と表現し、「物足りない成績と思われがちですが、単純計算で月に2勝をすれば、シーズン通して12勝になる
それに加え、月3勝できれば上々です」と自信を見せている
高橋宏投手はより高いレベルを求められており、そのためにも早く投球フォームを調整し、打者に恐れられるボールを取り戻してほしいと吉見さんは語った
高橋宏斗選手の現状は、成績と調子の両面から見ても非常に興味深いものとなっています。成績は悪くないものの、彼自身は未だ本来のレベルに戻っていないことを自覚しているようで、それが今後の成長に繋がる可能性があります。やはり、真っすぐをバッターに打たれたことは一つのターニングポイントとも言えます。選手の姿勢や姿勢を見ながら、ファンとして応援して行きたいところです。
ネットの反応
中日・高橋宏斗選手に対するコメントが寄せられており、多くのファンが彼の投球スタイルや現在のパフォーマンスについての意見を述べています
特に、彼がカットボールや変化球に頼りすぎているとの意見が目立ち、今後は真っ直ぐを中心に据えたピッチングを期待する声が多くありました
「打者がイヤだと思う球を早く取り戻してほしい」といったコメントも見られ、彼の持ち味であるストレートで圧倒的な投球を再び見たいという願望が強く表れています
また、「今年は全体的に球が高いように見える」といった具体的な指摘もあり、去年の低め中心の投球とは対照的な状態を懸念する声もありました
ファンの中には、吉見氏の意見を支持し、真っ直ぐが基本であることの重要性を強調する人も多く、期待と不安が入り混じっています
さらに、「横振りのシュート回転」というコメントもあり、技術的な分析や改善点についての話題も見受けられ、今後の成長に期待する声が多くありました
全体としては、高橋選手の成長と復活を願う温かい気持ちが感じられ、ファンは決して彼を見捨てていないことが伝わってきます
ネットコメントを一部抜粋
カットボールとチェンジアップは、しっかりマスターしたら大きな武器になりますが。
今年の宏斗は全体的に球が高いように見える。
真っ直ぐで相手を圧倒する投球が持ち味だ。
吉見さんは以前、ベイの山崎がツーシームに頼り過ぎのピッチングでは駄目になると言っていたが。
まだ序盤!頑張れドラゴンズ。
キーワード解説
- 真っすぐとは?:野球における「真っすぐ」とは、ボールが投手から打者に向かってまっすぐに飛ぶ投球です。これが正確に投げられることが、先発投手にとって非常に重要です。
- カットボールとは?:カットボールは、ボールがストレートのように見えつつ、直前に少しだけ横へ曲がる投球です。この球種は打者を混乱させるためによく使われます。
- 防御率とは?:防御率は、ピッチャーがどれだけの失点を防いだかを示す指標で、数値が低いほど良いとされます。こちらは試合数ごとの失点を基に計算されます。
- 本塁打とは?:本塁打は、打者がボールを打って、一塁、二塁、三塁を回って本塁に帰ることで得点になるプレーです。最もスコアに直接的に寄与する重要な打撃結果の一つです。

