プロ注目の藤原聡大、花園大がびわこ成蹊大に先勝

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◆京滋大学リーグ 花園大5―2びわこ成蹊大(14日・わかさスタジアム京都)第6節が行われ、花園大学がびわこ成蹊大学に勝利を収めた

注目の先発投手である藤原聡大(4年=水口)が、6回を投げて5安打2失点と好投

この試合では自己最速に迫る153キロを計測し、視察に訪れた巨人をはじめとする11球団のスカウトに自らの実力をアピールした

昨秋のリーグ王者である佛教大学も、最速149キロの右腕・赤木晴哉(4年=天理)が6回で1安打無失点の素晴らしい投球を見せ、京都先端科学大学を下して首位に立った

藤原投手は試合中、右手人さし指に血豆ができるアクシデントに見舞われたが、最終的には見逃し三振で6回を投げきった

「(6回に)しんどくなってしまったけれど、5回までは要所で締められて、自分の投球ができた」と振り返った

藤原選手は、リーグ戦開幕前に胃腸炎にかかり、体重が5キロ減少して思うように直球も投げられない状態だった

それでも、今冬の練習で磨いたスライダーとスプリットを武器に、特にスライダーについては「打たれた印象はないくらい仕上がってきている」と自信を見せた

結果的に5回まで無失点、6奪三振という快投に繋がった

藤原が投手を始めたのは高校3年の春で、当初は最速143キロしか出せなかった

しかし、大学に入学後は腸腰筋や小臀筋を鍛えることで成長を遂げ、1年秋には150キロに到達

また、昨年のリーグ対抗戦では自己最速の155キロを記録した

この日、阪神のスカウト陣は藤原を5人態勢で視察し、彼の力投を見守った

藤原選手自身は「チームを勝たせる投球を目指す

個人のアピールは結果についてくる」と、強い決意を持って投球を続けていくことを誓った

◆藤原 聡大(ふじわら・そうた)
2003年11月20日、三重県伊賀市生まれ、21歳

小学校1年生から少年野球を始め、二塁手を務めた

中学時代は甲賀リトルシニアで遊撃手としてプレー

滋賀県の水口高校では1年秋からベンチ入りし、花園大学では2年春に全日本大学野球選手権に出場する

身長177センチ、体重75キロ

右投右打

ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「球速と器用さを兼ね備えたピッチャー」と評価

阪神・岡本スカウトは「出力とスピードに優れ、ボールに力強さがある

スライダーもキレがあり安定している」とのコメントを寄せている

藤原選手の成長ぶりは見逃せないものがあります。苦しい状況でもチームに勝利をもたらすために努力を欠かさず、その姿勢は多くのファンに感動を与えるでしょう。特に、スカウトからの高い評価も受けており、今後のプロ入りが期待されます。
キーワード解説

  • 藤原聡大とは?プロ野球選手を目指す大学生で、花園大学に所属する投手。最速155キロを記録した右投手。
  • スカウトとは?プロ野球チームが選手を評価するために訪れる人々で、選手の才能や成績を見極める役割がある。
  • リーグ戦とは?複数のチームが参加し、勝敗を競う試合のこと。プレーオフや優勝チームが決まる重要なイベント。
  • 直球とは?最も基本的な投球で、変化球に対して真っ直ぐに投げる球。速球が求められるプロでも重要な武器。

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