この試合で先発した涌井秀章投手(38)は、6回無失点の圧巻のピッチングを披露し、今季2勝目を挙げた
涌井投手はこれにより、所属していた4球団全てで通算10勝以上を記録したことになる
具体的には、中日での10勝に加え、西武(85勝)、ロッテ(48勝)、楽天(21勝)という実績を持つが、涌井投手は「3年で10勝しかしていないのは少ないと思うので、これからもっと勝ち星を増やしていきたい」と更なる意欲を示した
6月には39歳の誕生日を迎える涌井投手だが、その肉体的なタフネスはチーム内でも高く評価されている
昨オフの自主トレーニングを共にした根尾選手は、「涌井さんは地道な基礎練習を徹底していて、本当に体がボロボロになるまで追い込む
その結果、38歳、39歳でも一軍ローテーションを保てる秘訣なのだと思います
シーズン中も孤独に自分を追い込んでいるようで、体の痛みを語らないその姿勢には尊敬しかありません」と語った
涌井投手は、普段は寡黙で感情に出さない印象がある一方で、チームメートから非常に慕われている
根尾選手は「涌井さんは話さなさそうに見えますが、先発の日も普段通りに後輩に声をかけてくれ、非常に話しかけやすい優しい先輩です」と評価する
また、上林選手もこの日の試合で先制打を放ち、涌井選手と共にお立ち台に上がった際、「勝手に近づいてきて、すごく優しくしてもらっています
涌井さんは自分よりも感情の出ない人なので、そういうところが逆に気が合うのかもしれません」と述べ、親しみを込めて涌井選手への思いを語った
さらに、昨年まで同僚だった小笠原選手(現ナショナルズ傘下3A)は、「涌井さんは〝みんなの涌井さん〟みたいな存在」と述べており、投手陣最年長でありながらも、後輩たちの模範となる働きは変わらない
移籍3年目を迎えた大ベテラン涌井投手は、今や中日ドラゴンズには欠かせない存在として位置付けられている
涌井投手は、年齢や過去の成績に関わらず、周囲に良い影響を与え、若手選手を引き上げる姿勢が際立っています。選手としての高いレベルを維持するだけでなく、チームの一員としての役割をもしっかり果たしています。これからの活躍が期待されます。
キーワード解説
- 涌井秀章とは?:中日ドラゴンズに所属する38歳のプロ野球選手で、数々の球団で豊富な経験を持つ投手のこと。
- 自主トレとは?:選手がシーズンオフに個人で行うトレーニングのことで、体力や技術を維持向上させるための重要な時期を指す。
- ローテーションとは?:野球において、先発投手が交代しながら試合を進める順番のことで、チームのピッチング戦力を分散して活用するための方法。

