前川選手は4試合ぶりにスタメン出場、2点を追う7回に試合を盛り上げる5月初の適時打を放った
これにより、甲子園のファンも湧き上がった
「(佐藤)輝選手と大山選手が連続ヒットで流れを作ってくれたので、自分も気持ちを込めて打ちに行きました」と前川選手は語る
4番の佐藤選手と大山選手の連打で作り出した一、二塁の好機で迎えた3打席目、前川選手は1ストライクから広島のエース・森下選手が投げた外角のチェンジアップにうまく対応し、右前適時打を放った
この打席は、彼にとって実に4月30日の中日戦以来、34打席ぶりのタイムリーとなった
安堵の表情を浮かべつつ「皆がつないでくれたので感謝しています
冷静に考えて打席に立てたのが良かった」と振り返る
前川選手は4月8日のヤクルト戦から14試合連続安打の好調ぶりを発揮していたが、5月には不調に陥り、28打数2安打の厳しい状況が続いていた
「考えすぎると逆に困難になる」と、自らの思考に悩む日々もあったが、新潟でのDeNA戦後、彼の心に変化が生まれた
「打てなくて2軍に落とされるのは自分の責任
その時に考えることが重要だと思うようになった」とのことで、試合前の練習に熱心に取り組む姿勢を見せた
仮眠を削ってまでバットを振り込む前川選手の熱意が、今後の完全復調への足掛かりとなることが期待される
(石崎 祥平)阪神・前川選手が試合で適時打を放つことで、チームと自身の状況を前向きに変えようとしている姿勢は、多くのファンに希望を与えました。今後、どのように彼が復調していくのか、期待が高まります。
キーワード解説
- 適時打とは?:試合の中で、ランナーを得点につなげるヒットのことを指します。
- チェンジアップとは?:投手が投げる球種の一つで、通常よりも球速が遅く、打者を惑わせるために使われます。
- スタメンとは?:試合の先発メンバーのことを指し、通常は試合開始時点での出場選手を意味します。

