カープの珍記録たち:球場で生まれたユニークなエピソード
広島東洋カープは、野球界に多くの記録を残してきたが、その中には「珍記録」と呼ばれる個性的なエピソードも数多く存在する1975年に「赤ヘル」がファンに親しまれ始めてから、今年で50年となり、さらなる歴史が重なろうとしている
今回は、これまでのカープにまつわる珍しい出来事を振り返ってみたい
奇跡の2ランスクイズ
まず紹介するのは、有名場面とは考えられない「奇跡の2ランスクイズ」だ2017年5月14日の巨人戦で、石原慶幸(現カープ一軍バッテリーコーチ)はスクイズのサインを受けた
しかし、巨人バッテリーもそのサインを警戒し、捕球ミスを犯した結果、空振りしたボール裏の二、三塁ランナーはともにホームイン
これが「2ランスクイズ」として記録され、観客を驚かせた
パーフェクトを阻止した死球
次に紹介するのは、會澤翼選手の出来事だ彼は2018年から3年連続で二桁死球を受けるほど、厳しいコースを攻められても逃げない闘志で知られている
彼はルーキー時代の2007年、二軍戦で頭部に死球を受け、救急車で病院に運ばれる事態となった
この日、相手の近藤一樹選手は9回の二死までパーフェクトを記録していたが、會澤の頭部への死球によりその記録は途絶えた
本塁打を取り損ねる踏み忘れ
1981年、大洋戦での助っ人選手ガードナーは、3ラン本塁打を放ったが、本塁を踏み忘れるという残念な結果となったこれにより本塁打は認められず、三塁打として記録された
ベースを踏み忘れた選手がこのような悲劇を経験するのは稀で、史上3人だけの珍事である
伝説の捕手とピッチャーライナー
最後に紹介するのは、安仁屋宗八選手にまつわる「キャッチャーライナー」という後世に語り継がれる珍記録だ1965年に行われた巨人戦で、安仁屋選手の右膝にピッチャーライナーが直撃
それにより跳ね返ったボールがそのままミットに入るという驚きのプレイとなり、記録は「キャッチャーライナー」として残った
カープの歴史には、多くの栄光の影に隠れた珍記録があります。これらのエピソードは、単なる数字ではなく、選手たちの情熱や努力が詰まった瞬間であることを示しています。それぞれの選手が持つユニークなエピソードは、ファンにとっても特別な思い出となっているに違いありません。また、これらの記録を振り返ることにより、カープファンや野球ファンは、選手たちの成長や挑戦を再確認できる貴重な機会となっているでしょう。
キーワード解説
- 赤ヘルとは? 広島東洋カープのヘルメットの色で、1975年から採用されています。この名はファンやメディアによって親しまれています。
- スクイズとは? 野球用語で、ランナーをホームに進めるためにバッターがバントをする戦術を指します。
- パーフェクトとは? 投手が試合中に安打を許すことなく、すべての打者をアウトにすることを指します。
- 本塁打とは? バッターがボールを打ち、全てのベースを回って本塁に帰ることにより得点が入ることを指します。

