先発投手の井上温大（いのうえはるひろ）選手（24）が、この伝統的なライバル戦で見せたのは、6回2失点という素晴らしい成績だった
井上は試合の開始早々、先頭打者の近本光司（こじ）選手に右前打を許すも、その後は冷静に後続を抑え、無失点のまま切り抜けた
この日の試合中、甲子園球場では断続的に雨が降っていたが、井上はその状況に影響を受けることなく、冷静に自らの投球を続けることができた
特に、2回と3回には三者凡退に抑えるという見事な投球を披露し、猛虎打線に隙を与えなかった
攻撃面でも巨人は奮起し、4回には浅野翔吾選手の先制適時打を含む一挙4得点を挙げる
井上は、この援護を受けて6回まで試合をまとめ、クオリティースタートを達成した
クオリティースタートとは、先発投手が6イニング以上を投げ、自責点が3点以内に収まる投球内容のことを指し、優れたパフォーマンスの指標とされている
試合後、井上は「粘り強く低めに丁寧に投げようと思っていた
走者が出た時も我慢して続けることができて良かった」と謙虚に語った
また、阿部監督も「本当に粘って粘って、先制点を与えないようにという意識が素晴らしかった」と称賛の声を寄せた
井上のマウンド上での表情は、雨脚が強くなる中でも一切変わることなく、淡々と力強い球を投げ込む姿が印象的だった
その冷静さはまさに「水陸両用」の適応力を感じさせるものであり、原動力は彼自身の「思い込み効果」にあったようだ
試合前、井上は「雨の試合で投げたことを思い出し、自分は雨が得意だと思い込んで投げたい」という発言をしており、この力が見事に発揮された
宿敵阪神からの貴重な勝利を収めた井上の熱投が、チームの士気を高め、再び勝利の流れを呼び込むことができるか、今後の展開が注目される
今回の試合での井上選手の投球は、困難な状況でも冷静さを保つことの重要性を示しています。また、思い込みが選手としてのパフォーマンスを向上させる要素になることも教えてくれました。この勝利が今後のチームにどのような影響を与えるのかが楽しみです。
キーワード解説
- クオリティースタートとは？：先発投手が6イニング以上を投げ、自責点が3点以下に抑えられた場合に評価される良いピッチングを指します。
