試合の2回、1死一、二塁の場面で、阪神先発のデュプランティエが投じた145キロのカットボールを見事に捉え、右翼線への適時二塁打を放った
この適時打は巨人にとっての先制点であり、泉口自身にとっても待望の一打となった
泉口は、試合後に「先制点がほしいところで、ランナーを返せて良かったです」と興奮気味に語った
この打撃は、彼にとっての大きな意味を持っている
長いトンネルで苦しんでいた泉口は、16日の中日戦以来15打席ぶりの安打を記録し、この適時打は実に7日ぶりのものだった
「毎日必死です
弱気になっちゃいけないと
正直、きついです」と語るほど、プレッシャーを感じていた彼にとっての救いとなる一打であった
泉口は、今シーズンの開幕当初は2軍に所属していたが、4月9日のDeNA戦からスタメンに定着し、13日の広島戦からは1番打者に起用されるようになった
しかし、5月には打率が低迷しており、試合前時点での打率はわずか2割1分5厘であった
前日21日はスタメンから外れ、打順も7番に落とされる中での一打だった
守備面でも泉口は4回無死二、三塁のピンチで大山の遊ゴロを本塁への好送球で阻止し、勝利へ向けての貢献を果たした
聖地・甲子園でのプレーは多くの思い出を呼び起こし、彼の武士の如きプレースタイルがファンを魅了すると同時に、仲間からの信頼を勝ち得ていた
一方、先発投手の山崎は、今シーズンここまで7試合で5勝1敗、素晴らしい防御率1.17を記録しているが、甲子園ではプロ入り後未だ白星がない
「今年こそ勝てるように頑張りたい」と意気込みを見せる山崎も、苦境を乗り越えるための強い意志を示している
この試合は、泉口の奮闘とチーム全体の士気を高める出来事となり、巨人にとっても今後のシーズンに向けて大きな自信をもたらす結果となった
今回の試合で、泉口選手がようやく待望の一打を放ったことは、彼自身だけでなくチームにとっても心強い結果です。苦しい時期を乗り越えた泉口選手の姿は、若い選手たちにも良いお手本となります。また、山崎投手の防御率の高さも今後の試合での安定感を期待させる要因です。これからも巨人の活躍に注目したいと思います。
キーワード解説
- カットボールとは? カットボールは、投手が投げる球の種類の一つで、ボールの横にスピンをかけることで、打者の手元でわずかに変化する球種です。この変化により、打者はタイミングを崩されやすくなります。
- 自責点とは? 自責点は、投手が与えた失点のうち、投手自身のミスやエラーに起因するものを指します。つまり、守備のミスによらず、投手自身の投球によって失った点数が自責点となります。
- 防御率とは? 防御率は、投手の成績を示す指標で、与えた失点の合計を、投球回数で割り、9をかけた数値です。この数値が低ければ低いほど、投手が相手チームに得点を許さなかったことを示しています。

