仙台大学のスーパールーキー田中稜真、プロ注目の投手に成長中

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今春の仙台六大学リーグで注目を集めているのが、仙台大学ルーキー・田中稜真選手(1年、旭川実業出身)です

田中選手は最速152キロを記録する右腕で、春のリーグ戦では早くも2勝を挙げ、現在までに12回3分の2を投げて防御率1.42という好成績を残しています

田中選手は三兄弟の末っ子で、2番目の兄・楓基選手は千葉ロッテマリーンズでプレーしています

田中選手は高校時代から150キロを超える直球を連発し、プロのドラフト候補として注目されていましたが、兄のある「質問」をきっかけに大学進学を選びました

兄の質問が進路を変えた

「今、プロの世界に来て、1年目から活躍する自信がある?」という質問を受けた田中選手は、一瞬言葉に詰まりました

この家族会議で、彼は元々プロ入団を考えていましたが、兄の楓基選手の経験から「1年目は厳しい」という意見に納得し、進路を大学に変更しました

楓基選手は2021年のドラフトでロッテから育成1位指名を受けましたが、その厳しさを体感しているため、兄の言葉の重みは特に大きかったといいます

プロの厳しさを理解する重要性

田中選手は「プロは3年で結果を残せなければクビになる」と、兄の言葉から厳しい現実を認識しました

そのため、彼は大学での4年間を利用して、体力や技術をしっかりと磨き、1年目から活躍できる準備を整えることを決意しました

自分には「体が細い」「ストレートの質が甘い」「勝負できる球がない」といった武器が不足していることにも気づき、じっくりと自分を育てる道を選んだのです

田中選手は「もし楓基がいなかったら、間違いなくプロ志望届を出していました」と語るように、兄の存在が彼の人生を変える重要な要因となりました

田中選手は兄の影響を受けて大学進学を決意しましたが、この選択には多くの理由があります。プロの現場は非常に厳しいため、まずは基礎を固める必要があります。彼が自身の限界を理解し、努力する姿勢は多くの若い選手にとって、励みになるでしょう。
キーワード解説

  • スーパールーキーとは?新たに登場した際立った才能を持つ若手選手のことを指し、特に周囲から大きな期待を寄せられている選手を表現します。
  • ドラフトとは?プロスポーツ選手を選考する制度で、特にプロ野球の選手がチームに所属するために行われます。新たにプロ入りを目指す選手が対象となります。
  • 防御率とは?投手が与えた得点の平均で、スコアリングを基に算出されます。値が低いほど良い成績とされ、投手の実力を示す重要な指標です。

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