この試合の中で、赤星は9回にマウンドに上がり、ヤクルトの先頭打者宮本を中飛、続くオスナも中飛に打ち取り、最後の茂木には129キロのスライダーを投じて一ゴロに仕留めた
無四球での完封に、お立ち台では「(完封は)経験したこともないですし、不思議な感覚です」と照れながらも喜びの表情を見せた
赤星投手は、旧式の赤いグラブから心機一転して「青いグラブ」でマウンドに上がった
このグラブ変更について「同じグラブをずっと使っているとちょっと柔らかくなりすぎたりするかなというくらい
特に意味はない」と語り、気持ちを新たにしたことが功を奏したのかもしれない
また、新球の開発も功を奏した結果となった
前回の中日戦後には、杉内投手チーフコーチやアナリストと相談し、カーブの速度を改良
120キロ台後半の高速カーブを効果的に使用し、「結構投げられた」と振り返った
阿部監督も、その工夫を高く評価している
赤星は試合後、完封劇を誰に伝えたいかという質問に「お母さん」と応え、プロ入りからの指導を受けた原前監督の存在にも感謝の意を示した
昨季は1勝にとどまっていたが、今季は早くも3勝目を挙げ、今後は年間を通じて先発ローテーションとしての役割を全うしたいと意気込みを語った
阿部監督も、赤星の活躍がチームにとって大きな助けになったと評価し、「良いところでちゃんと真っすぐを使えていた」と褒めた
今回の試合での赤星投手の完封勝利は、彼の成長を感じさせるものでした。特に、グラブの変更や新球の開発という工夫が結果に結びついたのは、彼の努力の証明です。また、恩返しとして家族や指導者への感謝の気持ちを忘れずに持ち続けている姿勢も素晴らしいと思いました。これからの活躍に大いに期待が寄せられます。
キーワード解説
- 完封とは?野球において、ピッチャーが試合中に相手チームに得点を与えずに投げ切ることを指します。
- スライダーとは?スライダーは、回転しながら横に曲がる投球の技術で、バッターを打ち取るために多く使われる球種の一つです。
- カーブとは?カーブは、球が低くゆっくり回転しながら落ちていく投球法で、バッターを翻弄させるために有効です。
- 先発ローテーションとは?チームが試合ごとに先発する投手を交代しながら回すことを指し、通常は5人から6人の投手が含まれます。

