阪神・湯浅、997日ぶりの勝利を挙げる—難病を克服した右腕の復活劇

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◇セ・リーグ 阪神3―0中日(2025年5月23日 バンテリンD) 阪神タイガースの湯浅が、延長10回に登板し、見事なピッチングを披露した

この試合は、阪神が中日に3-0で勝利したもので、湯浅にとっては国指定の難病「胸椎黄色じん帯骨化症」から復帰後の初勝利となった

これは、広島戦で勝利を収めた22年8月30日以来、実に997日ぶりの喜びである

復帰からの道のり

湯浅は、「任された場面でやるべきことをやるだけ

いい結果になった」と話し、復帰後の期待に応えた

10回表には3番手として登板し、2死から田中の打球を処理するも、一塁への送球ミスで内野安打と失策を記録

続いて、申告敬遠で上林を歩かせ、一、二塁のピンチを招くも、最後には加藤匠を見逃し三振に仕留め、無失点で抑えた

ピッチングスタイルの変化

これまで、湯浅は150キロ超の直球とフォークを主体にしたピッチングスタイルが特徴だったが、今回は変化球主体のピッチングで新たな姿を見せた

全18球中、実に14球が変化球であり、特にスライダーが決め球として光った

「投げられるようになってから、一度、自分の中でリセットした

変化球も全部見直し、いい方向に向かっている

」と自身の成長を語った

難病との闘い

湯浅は「手術後が本当の地獄だった」と振り返り、日々、良い感覚を持つ日もあれば、次の日には力が入らなくなることもあったと明かした

しかし、彼はこの難病と向き合い、覚悟を決めてプレーを続けている

「同じ病気を経験した選手たちの話を聞いて、これと上手く付き合うしかないと思った

成功への道
この試合で湯浅は10試合連続無失点を記録しており、着実にアウトを積み重ねている

在籍する中日・福、DeNA・三嶋も同様の病を患っているため、多くの選手たちに勇気を与える存在となった

湯浅選手の復帰劇は、プロ野球界にとって大きな感動を与えています。難病を克服しての勝利は、選手だけでなく多くの人に勇気を与えるものです。今後の活躍が期待されます。
キーワード解説

  • 胸椎黄色じん帯骨化症とは?:この病気は脊椎の黄色じん帯が骨化することで、神経を圧迫し、痛みや動きの障害を引き起こす難病です。

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