高校時代の同級生がプロ野球で異なる道を歩む-菅野智之と田中広輔のルーツ

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順調に日程を消化している2025年シーズンのプロ野球

この世界で活躍する選手の中には、高校時代に共にプレーした同級生コンビが多く存在します

プロ入りするタイミングも、高校卒業だけでなく大学卒業、さらには社会人を経ての選手もおり、様々な背景を持っています

ここでは、高校サッカー界でのチームメイトでありながら、プロ入りのタイミングが異なる同期コンビ、菅野智之選手と田中広輔選手についてご紹介します

菅野智之・田中広輔

ともに東海大相模高及び東海大学でプレーした菅野智之選手と田中広輔選手

菅野選手は浪人生活を経て、田中選手は社会人野球を経てプロ入りしました

高校時代に確かな実績を残した両選手は、東海大でも1年春からリーグ戦に出場

田中選手は2年秋から打撃が上向き、3年秋にはベストナイン、4年秋には首位打者とベストナインの両方を獲得しました

一方、菅野選手の活躍は目覚ましく、リーグ戦には通算53試合に登板し、37勝4敗、防御率0.57、四死球率1.35という圧倒的な成績を残しました

大学生投手としては頭一つ抜けた存在でしたが、2011年ドラフト会議では希望する読売ジャイアンツではなく、北海道日本ハムファイターズに強行指名されました

菅野選手は日本ハムへの入団を拒否し、1年間の浪人生活を経て2012年に巨人からドラフト1位指名を受けます

田中選手は卒業後、社会人野球のJR東日本で実績を積み重ね、2013年には広島東洋カープからドラフト3位指名を受けました

その後、菅野選手は巨人のエースとして長期にわたりチームを牽引し、昨季は24試合で15勝3敗、防御率1.67という素晴らしい成績を記録し、最多勝やMVPを受賞しました

今季からはメジャーリーグのボルチモア・オリオールズでプレーし、メジャー初勝利を挙げています

田中選手も、2016年から3年連続で全試合出場し、広島のリーグ3連覇時にはリードオフマンとして活躍しました

近年は出場機会が減少しているものの、代打など限られたチャンスでチームに貢献し続けています

菅野智之選手と田中広輔選手のキャリアには、プロ入りのタイミングや背景に違いがあり、それぞれの努力と結果が色濃く反映されています。特に、菅野選手の浪人生活を経た後の成功は、選手業界において非常に注目されるストーリーです。田中選手も社会人からプロの舞台へと進み、各々のキャリアが個性を際立たせています。
キーワード解説

  • リーグ戦とは? - リーグ戦はチーム同士が競い合い、成績を競うための公式戦です。各チームが定期的に試合を行い、その順位を決定します。
  • 防御率とは? - 防御率は投手の成績を示す指標で、与えた失点の数を投球回数で割って算出されます。この数値が低いほど、投手が優れているとされます。
  • MVPとは? - Most Valuable Playerの略で、そのシーズンの最も価値のある選手に与えられる賞です。選手の活躍度を基準に選考されます。

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