大阪電気通信大学、甲南大学を下しプロ野球1部復帰を果たす

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 ◇阪神大学野球入れ替え戦 大阪電気通信大(2部東リーグ1位)が4―0で甲南大(1部6位)を下し、連勝をもって1部復帰を決めた

試合は2025年5月25日、GOSANDO南港野球場で行われた

 試合は1回裏、1死一塁の場面で、大阪電気通信大の3番打者・杉本祥太(4年=箕面学園)が右翼線へ先制三塁打を放つ

杉本は「後ろにもいいバッターがいるので、つなぐつもりで打席に立ちました」と振り返る

続く4番打者・白川裕一朗(3年=福井工大福井)が中前打を放ち、早くも2点目を追加した

 さらに3回無死一塁で杉本は、今度は三塁手の頭を越えるヒットを放ち、チャンスを拡大

杉本は、「サードが前に出てきたらバントからヒッティングに変えるつもりでした」と語り、自信の打撃を見せた

このイニングでは犠飛とタイムリーでさらに2点を追加し、主導権を握った

 杉本は昨年春、2部に降格した経緯があり、リーグ戦途中に左手甲を骨折し戦列を離れていた

その悔しさを晴らすために、最終学年の今季は1部復帰を強く望んでいた

もし2部のままであったなら、秋季リーグ戦は引退を考えていたと明かす

その意思が実り、秋季リーグ戦も続行することが決まった

 清田和正監督は、「苦しい1年だったが、みんなが1部復帰に向けて気持ちをひとつにしてくれた

しかし、これがゴールではない

これからがスタートだ

秋に向けてどんな戦い方をしていけばいいのか、今は分からないけれど」と、選手たちの気持ちを引き締めつつ、再び1部の舞台に挑む決意を見せていた

今回の試合は、大阪電気通信大学が一丸となって1部復帰を果たした感動的なものでした。特に杉本選手の活躍が光り、彼の成長がチームにどれほどの影響を与えたかが浮き彫りになりました。監督の言葉からも、選手たちの結束とさらなる成長への意欲が感じられ、秋季リーグ戦に向けた期待が高まります。
キーワード解説

  • 入れ替え戦とは?:プロ野球や大学野球において、下位リーグと上位リーグの間で行われる試合のことで、勝利したチームが上位リーグに昇格できる仕組みです。
  • 三塁打とは?:打者が一撃で三塁まで到達するヒットのことを言います。ヒットの中でも特にランナーを得点圏に進める重要な打撃です。
  • 犠飛とは?:犠牲フライ、つまり打者が打ったボールを外野手に捕らせることによって、ランナーを得点させるための打撃を指します。

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