先週配信された記事では継投や代走の選択について解説したが、今週は特に広島東洋カープに焦点を当て、若手選手への采配が引き起こした論争を取り上げてみたい
広島ファンから疑問の声があがった新井監督の“不可解采配”
セ・リーグで大いに賑わったのは、5月22日に行われた広島対ヤクルト戦である試合はヤクルトが1回に宮本丈のタイムリーで先制するも、広島も坂倉将吾のセカンドゴロで同点に追いつく
ヤクルトが再びリードを奪った後、広島の新外国人モンテロが8回にタイムリーツーベースを放ち同点に
その後の試合は延長戦に突入し、2対2で引き分けに終わった
特に議論を呼んでいるのが、延長11回の広島の攻撃時である
先頭の石原貴規がライト前ヒットを打ち、続くモンテロが四球を選んでノーアウト一・二塁のチャンスを作った場面で、迎えたのはドラフト1位のルーキー、佐々木泰選手
ここで新井貴浩監督は、貴重なチャンスにもかかわらず佐々木に送りバントを指示した
結果は不成功に終わり、この采配に対してファンから疑問の声が噴出した
バント指示が「合理的でなかった」理由
佐々木選手は県岐阜商業高校から青山学院大学を経て、昨年のドラフトで入団した未来のスター選手であるプロ初ヒットも放ったばかりの状態で、選手としての期待が膨らむ中、何よりも重要なのは試合経験である
たとえ佐々木が凡打に倒れたとしても、それは将来の貴重な経験となるはずであった
新井監督が勝利を最優先するのは理解できるが、ベンチにはバント技術に優れた選手が控えているにもかかわらず、佐々木を選んだ理由が不明瞭である
戦略の優先順位をつける上で、ルーキー選手への過度な負担をかけるのは果たして適切であったのか、という広島ファンの声は当然のものである
今回の広島対ヤクルト戦における新井監督の采配は、多くのファンから疑問視されています。特に若手選手の佐々木泰選手の起用に関する采配に対して、ファンが期待した状況がありました。今後、選手を育成するうえで、監督がどのような選択をするかが注目されます。
ネットの反応
5月22日に行われた試合について、広島カープの新井監督と日本ハムファイターズの新庄監督の采配に関するさまざまなコメントが寄せられました
コメントの中で特に注目されたのは、広島の佐々木選手がバントを指示された場面についてです
多くのファンは、彼があの場面で打たせるべきだったのではないかとの意見を持ち、結果論で新井監督の采配を評価する声が多く見受けられました
バント指示に対する疑問には、「経験を積むための試練だ」と擁護する意見もあれば、「成功しても次は打てなかったかもしれない」と、両方の立場で見る意見がありました
また、新庄監督の選手起用に対しては好意的なコメントが多く、特に若手選手を積極的に起用している姿勢が評価されています
彼の采配には、選手育成への真摯な姿勢が伺え、多くのファンが期待の言葉を寄せました
このように、両監督の采配には賛否が分かれており、ファンの間でもその意見が交錯しています
ただ結果ばかりを重視するのではなく、若手選手の成長を見守ることも大切だという意見も目立ちました
今後の試合でも、こうした采配がどのように影響してくるのか、多くのファンが注目しています
ネットコメントを一部抜粋
結果論だよね
今の佐々木は昨日の試合で東からヒット打った後にあわや牽制アウトになりそうだった場面や中村奨成の送りバンド見送りに飛び出しそうになったことなど全てが経験だと思う。
1つしか勝っていない。新庄が良くて新井が悪いなんてことは無いと思うね。
この日ノーヒットならバントもわかるが、2本打って回ってきた時点で球場の雰囲気は最高潮だった。
新庄監督は2軍で絶好調の選手を1軍昇格後すぐ使ってくれるのが良いね。
キーワード解説
- 采配とは?試合や選手起用において、監督が行う戦術や作戦の選択を指します。
- ルーキーとは?プロ野球で初めて一軍の試合に出場する選手のことを指します。
- タイムリーとは?主に得点に繋がるヒットのことを言い、特に得点が入る場面でのヒットを示します。
- バントとは?打者がバットを水平に構え、ボールを軽く弾く打撃技術で、主に走者を進めるために使われます。

