阪神タイガースのデザインの歴史を振り返る展覧会が開催予定

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阪神タイガースのデザインの歴史を紐解く展覧会が開催

阪神タイガースは、球団創設から90年の年月を経た現在も、虎マークや黒黄の球団旗、Tigersのロゴなど、変わらぬデザインで愛され続けている

このデザインを手掛けたのは、阪神電気鉄道のデザイナーである早川源一氏であり、その功績を振り返る展覧会が、阪神タイガースの故郷である西宮市の大谷記念美術館で開催される

早川氏がデザインしたポスター「大阪タイガース来る」は、1936年にプロ野球の初年度を迎えた際、九州遠征を記念して作成されたもので、今でもタイガースのデザインの象徴として語り継がれている

ポスターには「Tigers」と大きく書かれており、監督や選手の名前も記載されている

このロゴやマークは、今もなお使用されており、企業のイメージ向上を目的とする「ブランディング」の手法が当時から活用されていたことが示されている

早川は1906年に東京で生まれ、京都高等工芸学校を卒業後、1929年に阪神電鉄に入社

球団創設の際には急いでロゴやマークのデザインを完成させ、タイガースブランドの強固なイメージを確立した

彼がデザインしたもので特徴的なのは、チームカラーである黄色が創設から一貫して使用されている点で、他チームのカラーとは異なり、タイガース独自のものとなっている

今回の展覧会では、早川の作品を中心に、タイガースのデザインがいかにして作られ、長年にわたって支持されてきたのかを展示する

入場券やユニホーム、ポスターなどが展示される予定で、特に早川氏の息子や孫といった遺族からの資料も展示されるため、貴重な機会となる

展覧会は2025年7月27日まで行われ、一般1200円、高校大学生600円、小中学生400円で入館できる

さらには、展覧会に関連したトークショーや講演会、ワークショップも予定されている

これを機に、タイガースの歴史とそのデザインの魅力に触れる機会となるだろう

阪神タイガースのデザインを手がけた早川源一氏の功績を振り返る展覧会が開催されることは、スポーツとデザインの密接な関係を再認識する良い機会です。90年を超える伝統を持つデザインが、いかにブランド化に寄与してきたかを見ることができ、ファンにとっても興味深い内容になるでしょう。
キーワード解説

  • ブランディングとは?企業や商品が持つイメージや認知を高めるための戦略のことを指します。早川源一氏は、タイガースのデザインを通じてブランディングの手法を効果的に使用しました。
  • デザインとは?物の見た目や機能を考えて形を整えることです。阪神タイガースのロゴやユニフォームのデザインは、そのシンプルさと美しさから長年にわたり愛されています。
  • チームカラーとは?スポーツチームなどが使用する、特定の色を指します。この色はチームのアイデンティティを象徴し、ファンや選手に特別な感情をもたらします。

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