日本ハム・孫易磊、新しい風を吹き込む若き投手デビュー

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日本ハムファイターズに所属する台湾出身の右腕、孫易磊(スン・イーレイ)投手(20)が、2025シーズンに向けて育成2年目を迎え、22日に支配下選手登録されました

彼は同日の福岡ソフトバンクホークス戦でプロ初登板を果たし、2回で1安打無失点の素晴らしい成績を残し、初のホールドを記録しました

ホールドとは、試合中にリードを維持しながら投げることが求められ、投手にとって重要な役割です

続く25日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でも、1イニングを完全に抑える好投を見せ、これで2試合連続無失点という成果を上げました

今後は主に中継ぎとして起用される見通しですが、新庄剛志監督は将来的な先発起用を計画しており、「15勝を挙げる投手に育ってほしい」との期待を示しています

孫投手は、20歳とは思えない落ち着いたマウンドさばきで注目を集めています

それ以上に印象的なのは、彼の日本語習得のスピードです

支配下登録の発表会見では、自ら「私は日本ハムファイターズの背番号96番、孫易磊です

これからよろしくお願いします」と流ちょうな日本語で挨拶し、会場を驚かせました

日本に来てから日本語の勉強を始めたとのことですが、わずか1年半で基本的な会話には不自由しないレベルに達しています

球団スタッフも彼の日本語能力の向上を高く評価しており、特にリスニング力の向上にも驚いている様子です

実際に会った際には「おはようございます」と声をかけると、彼は「おざすっ」と日本特有の挨拶を返してくれました

また、人気のボクシング漫画「はじめの一歩」のファンであり、練習用のグラブには「IPPO」と刺繍を施していることも明かされています

昨年、19歳で日本に渡った孫投手が、環境への適応と同時に日本語を学ぶ努力をしている姿は、彼の人柄を示すものです

次回の取材時には、記者も彼の文化を尊重し「早上好(おはようございます)」と挨拶を返してみようと思います

(記者コラム・田中 健人)孫易磊投手が日本語を迅速に習得し、マウンドでも冷静なプレーを見せている姿は、新しい才能がプロ野球界に新風を吹き込んでいることを示しています。日本ハムファイターズにとって、彼の成長はチームの戦力向上に寄与するだけでなく、野球と文化の架け橋にもなり得る存在です。
キーワード解説

  • 育成選手とは?育成選手は、選手としての契約が正式ではないが、練習などを通じて育成するための選手です。
  • ホールドとは?ホールドは、試合の中でリードを守りながら投球することを示す、投手にとっての重要な指標の一つです。
  • リスニング力とは?リスニング力は、他人の話を聞き取る能力を指し、特に言語学習では非常に重要な要素です。

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