1974年に阪神に入団し、88年に現役を引退した掛布は、球団創設90周年を祝う意味でも特別なシーズンを迎えている
掛布氏は、昨シーズンの岡田彰布前監督の手腕が大きかったと評価する
現在の藤川球児監督がその戦力を受け継いでいることについても言及し、9月の順位について「十分な戦力があるから、必ず勝負できる位置にいるだろう」と期待を寄せた
また、現在の阪神はピッチャー中心の戦いができていると評価しながらも、藤川監督がやりたい野球がはっきりしていないと付け加えた
シーズン序盤の状況を見つつも、「勝つに越したことはないが、勝っても課題は残る」と冷静に分析した
掛布は、若手選手についてもコメントを残した
チームのキーマンとして森下翔太選手と佐藤輝明選手を挙げ、「彼らがどうやってチームを引っ張っていくかが重要」と熱弁した
特に佐藤選手については、今年はキャリアハイを目指す年であるため、「30本以上の本塁打を打たないといけない」とプレッシャーを感じつつも、期待を寄せた
昨シーズン、大山悠輔選手がFA権を行使したことで球団に緊張が走ったが、最終的には残留を選択
掛布は大山選手の自己犠牲的な姿勢を評価し、チームの「兄貴分」として若手選手を助けていることの重要性を強調した
今シーズン、それぞれの選手の成長がチーム全体の成果に繋がるとする掛布氏の考えは、ファンにも期待と希望を抱かせるものとなっている
また、投手陣についても高く評価し、特に門別啓人選手については「エースになれる器」との見解を示した
掛布氏は1988年に引退してからも37年が経過し、今季辞任したOB会長を務めるなど、阪神の一員としての存在感を放っている
甲子園球場でのファンの応援も当時とは異なり、より温かいものになっていると感じている
掛布氏は、「プロ野球選手になれてタイトルを獲得し、喜びの瞬間を迎えられた
殿堂入りの知らせを聞いたときは、僕のような者でいいのかと思った」と謙遜しつつも、長年の努力が報われる瞬間を振り返った
阪神タイガースの今シーズンは、掛布雅之氏の期待と共に進んでいく
若手選手が台頭し、チームとしての一体感を作っていけるかどうかに注目が集まる
この記事では、掛布雅之氏が阪神タイガースの今シーズンに寄せる期待について語っています。彼の経験や知見から、若手選手への期待が強調されており、野球の未来への希望が感じられます。また、掛布氏自身の殿堂入りについても非常に貴重な経験となっていることが伝わり、ファンにとっても新たな刺激となることでしょう。
キーワード解説
- 野球殿堂:野球選手の功績を称えるための栄誉ある施設で、プロ野球界で特に優れた成績を残した選手が選ばれる。
- FA権:フリーエージェント(FA)権利のことで、一定年数以上プロ野球選手を務めた選手が他球団への移籍を選択できる制度。
- キャリアハイ:選手の生涯の中で最も良い成績を指し、特にホームラン数や打率などの個人成績が含まれる。
- ピッチャー:野球において球を投げる役割を持つ選手で、試合の勝敗を大きく左右するポジション。
- OB会長:球団の元選手を代表する役割で、時には現役選手やファンへの橋渡しとなることもある。

