試合は1−4の9回、木下は3番手投手として登板し、初回は1安打1失点という成績を残しましたが、投じた全12球のうち9球が直球であり、そのすべてが150キロ以上という速さを計測しました
特に今季最速の155キロは、彼の存在感を強くアピールしました
木下は初対戦のオースティンに対して154キロの直球を投げ、スライダーで空振り三振を奪いました
しかし、その後の投球ではスピードを維持するも、犠飛を許してしまい反省の弁を述べました
「ここで投げきれないと、厳しい場面で使われなくなってしまう
1球1球全力で投げなければ」と、自らに課題を設定しました
監督の藤川からは「初めの一歩を踏み出した
次に向けて大切にしてほしい」という期待の声が寄せられています
木下は同期の選手たちに追いつきたいという強い思いから、2軍での練習後には1軍の試合を常に観戦し、さらなる成長を誓っています
「陵人(伊原)ならコントロール、泰成(工藤)なら真っすぐの強さ
自分も何か一つ、抜けた武器が必要だと感じていた」と述べ、自身の武器を磨くために特に直球に力を入れてきたといいます
これまでの努力が結果として表れた瞬間となりました
木下はこの初登板を単なる思い出にはせず、次のステージへの足がかりとする覚悟を決めています
彼の今後の成長と活躍に期待がかかります
◇木下 里都(きのした・りと)2001年(平13)1月27日生まれ、福岡県出身の24歳
福岡舞鶴では遊撃手を務め、甲子園出場経験はなし
福岡大学で投手に転向し、都市対抗野球にも出場
24年ドラフト3位で阪神に入団
趣味は釣りとサウナ、習字は準八段
1メートル83、90キロ、右投げ右打ち
木下選手のプロ初登板は、彼自身にとって大きなステップとなりました。初回は失点もありましたが、154キロや155キロの速球を投げ、将来に大きな期待を抱かせる内容でした。監督の期待もあり、今後の成長が楽しみです。
キーワード解説
- プロ初登板とは?プロの選手として初めて試合に出場することを指します。この日、木下選手はその記念すべき瞬間を迎えました。
- 直球とは?投手がまっすぐに投げる球のことを指します。この球はスピードが速く、打者にとっては非常に打ちづらい球種とされています。
- 奪三振とは?投手が打者を三振に取ることを意味します。これは投手の技術を示す重要な指標です。
- スライダーとは?ボールが横に曲がる変化球の一つで、打者を惑わせるために使われます。木下選手はこの球を使って初三振を奪いました。

