ソフトバンク大野投手がプロ初登板で魅せた快投!零封試合の中での逸材の成長

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◇パ・リーグ ソフトバンク0―3楽天(2025年6月1日 楽天モバイル) ソフトバンクは今季3度目の零封負けを喫し、勝率5割に逆戻りした

首位・日本ハムと4.5ゲーム差の4位であるソフトバンクは、翌日の中日戦(みずほペイペイドーム)から交流戦に突入する

そんな中で光ったのはリリーフ投手として初めてマウンドに立った高卒3年目の大野稼頭央投手(20)だ

大野投手は自己最速の147キロを記録し、この日対戦した楽天のルーキー・宗山塁内野手(22)から空振り三振を奪う活躍を見せた

故郷の奄美大島から1500キロ以上も離れた仙台でのデビュー戦となったが、大野の投球は強烈な印象を残した

“鷹の稼頭央”と称される彼の快投に、多くの期待が寄せられている

試合の8回、5番手として登板した大野は、いきなりリーグの打率トップである村林選手との対決を迎えたが、初球から147キロの直球で押し込み、詰まらせて右飛に抑えた

そして、借りがあった宗山選手との再戦がやってきた

先日、3軍で本塁打を浴びて以来の対戦で、“リベンジ”を果たした

153キロの直球で宗山を空振り三振に仕留め、さらに続く打者も抑え込む無失点のデビューを飾った

大野の特筆すべき点は、100キロ台のスローカーブに加え、今春に習得した新球・パワーカーブの存在である

このカーブは速さと変化を兼ね備え、カウント球や決め球として使うことができる優れたもので、投球の幅を広げる役割を担っている

入団前の実績や経験を振り返ると、彼は2004年(平成16年)8月6日に鹿児島県奄美市で生まれ、高校時代には春の選抜出場も果たしている

2022年のドラフトで4位指名され、プロの世界に足を踏み入れたのだ

今回の試合前には、名前の由来にもなった松井稼頭央氏が球場に姿を見せたが、残念ながら会うことはできなかった

次回の登板での“御前”投球を楽しみにしたいところである

小久保監督は「いい投げっぷりだった」と称賛し、敗戦中の唯一の収穫として大野の投球を挙げた

交流戦に突入するソフトバンクがこの若き秘蔵っ子からどのようなパフォーマンスを引き出すのか、ファンの期待が高まる

今回の大野投手のプロ初登板は、彼の将来にとって大きな一歩である。自己最速記録の147キロを投げ込み、特に同じ世代の選手との対決で結果を残したことは、これからの成長に繋がるだろう。監督からの評価も高く、今後の活躍に期待がかかる。
キーワード解説

  • リリーフとは?試合中に先発投手の後を継いでマウンドに上がる投手のことを指します。
  • 奄美大島とは?日本の南部に位置する島で、豊かな自然と独特の文化で知られる地域です。
  • パワーカーブとは?通常のカーブよりもスピードがあり、変化もつけられるため、非常に効果的な投球方法です。

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