彼の死を受けて、兵庫県内では多くのファンや関係者から深い悲しみの声が寄せられています
特に長嶋さんが交流していた阪神タイガースのファンも、彼の偉大な功績を称え、惜しむ意を示しています
長嶋さんが特に関係の深かった「ホテル竹園芦屋」(芦屋市)の運営会社の福本吉宗社長(56)は、長嶋さんを太陽に例えることが多かったとし、そのオーラについて言及しました
このホテルは巨人軍が1956年から関西遠征時の定宿として利用しており、選手たちにとって「第二の家」のような存在であることを目指していました
福本社長によれば、長嶋さんは「自分の家よりくつろいでいる」と語っていたとのことです
特に印象深いエピソードとして、1995年の阪神大震災の際には、ホテルが半壊し営業を休止していたものの、長嶋さんから「必ずシーズン最後の9月に間に合わせて」という激励の言葉を受け、従業員全体が奮い立ち、営業を再開させました
福本社長は、その時の長嶋さんの言葉に支えられたことを深く感謝し、彼の存在がどれほど大きかったかを振り返りました
地域との深い結びつき
長嶋さんは、ホテル竹園芦屋に宿泊する際、近くの芦屋神社へ早朝に足を運び、体力作りに励んでいました芦屋神社の元禰宜であり、三条八幡神社の宮司である竹林昭さん(71)によると、長嶋さんは常に参拝後に社務所に挨拶を欠かさず、参拝者に対しても優しく応じていたとのこと
竹林さんは自身も彼の試合に招待され、甲子園球場で観戦した思い出を語り、「分け隔てなく話してくれる人だった」とし、長嶋さんの不在を惜しむ言葉が続きました
長嶋茂雄さんの死去は、プロ野球界にとって非常に大きな損失であり、多くの人々の心に深い影響を与えています。彼自身が持っていた強い人柄や、地域の人々との良好な関係は、これからも多くのファンに記憶され続けるでしょう。彼が地域や若い選手たちに与えた足跡は、決して消えることはありません。
キーワード解説
- ミスタープロ野球とは?:長嶋茂雄さんが特に称えられる由来で、彼の凄い成績や人柄からファンに深く愛されていたことを示します。
- 阪神大震災とは?:1995年に起きた大きな地震で、多くの人々が影響を受け、地域やその施設も大変な時期を過ごしました。
- 揮毫(きごう)とは?:文字や句を書いて見せることを指し、長嶋さんが自身の言葉を形にして人々に伝えたことを表しています。

