レイエス選手は来日2年目で、その体重は130キロを超える巨漢ですが、これまで守備に不安があり、主に「DH」(指名打者)として起用されてきました
特にパ・リーグでは、DH制度を使用するため守備に就くことはまれでしたが、交流戦ではDHが使用できないため、彼は5月上旬から一塁の守備練習を始めています
守備力向上と内野守備陣への波及効果
レイエス選手の守備力は少しずつ向上していますが、難しい打球処理やワンバウンド捕球には依然として課題があります一般的には、守備に不安がある選手が一塁に就くことはマイナス要素と考えられがちですが、実はそうでもありません
レイエス選手が一塁に就くことで、逆に内野守備陣が丁寧な送球や捕球を心掛けるようになるという自発的な改善が見られています
失策と練習効果
日本ハムの内野守備陣は今季序盤から失策が目立ち、一時はリーグワーストにまで陥りましたこの失策の多くは内野手による捕球ミスや一塁への悪送球が原因でした
しかし、捕球に自信のないレイエス選手が一塁守備に就くことにより、他の内野手は「レイエス選手が捕球できる」正確な送球をする必要性を感じるようになり、練習効果が表れ始めています
西野選手のコメント
三塁手の清宮幸選手は、「モーレ(レイエス選手の愛称)が一塁守備に就く時は気を付けますよワンバウンドで投げたら怒られますから」と笑みを浮かべながら、レイエス選手の存在が内野全体の意識向上に寄与していることを明かしました
今後の展望
現在、日本ハムの失策数は34で、ソフトバンクに次いでリーグワースト2位です失策数の改善が見られれば、首位固めがさらに盤石なものになることでしょう
レイエス選手の守備練習が今後も意外な形でチームに副産物をもたらす可能性があります
フランミル・レイエス選手の守備向上が日本ハムファイターズに良い影響を与えているというのは興味深い現象です。守備に不安がある選手の存在が、他の内野手を引き締める効果を生み出しているのは、選手たちの意識の変化を示しています。これからの彼の成長とチーム全体のパフォーマンスが楽しみです。
キーワード解説
- レイエス選手とは? フランミル・レイエス選手は、日本ハムファイターズの外野手で、130キロを超える体格が特徴です。
- 守備とは? 守備は、野球において相手チームの打者が打ったボールを捕ることや、走者をアウトにする行動を指します。
- DHとは? DH(指名打者)は野球のルールの一つで、ピッチャーの代わりに打席に立つ選手を指します。

