先日、阪神と広島の試合前に、双方の監督がつい目を合わせなかったという事態が話題に上がった
中村氏はこの件について、明確な遺恨は存在しないと否定した
このやりとりの発端となるのは、4月20日に甲子園で行われた阪神対広島戦での出来事だ
広島の岡本選手が阪神の坂本選手に頭部死球を与えたことが伏線になっていた
中村氏はこの死球に関して、「変化球が抜けたもので、怒ることではない」と冷静に語る
その一方で、もしストレートだった場合には「狙い打ちだったと思われがちだから」と慎重な意見を述べた
次に中村氏は自身の現役時代の“遺恨試合”として、1998年7月5日に行われた近鉄対オリックスの試合を挙げた
この試合では、オリックスの投手フレーザーから頭部への死球を受けることになった
中村氏によれば、試合中に近鉄が大量リードしている中、前の打者がセーフティーバントを決めたため、フレーザーは苛立ちを募らせ、この死球に至ったという
その後の展開では、フレーザーがベンチ裏の通路を通り、試合が中断する騒ぎにまで発展した
「実際は、トイレに行っただけだった」と中村氏は笑いながら真相を説明した
中村紀洋氏のYouTubeチャンネルでの発言は、プロ野球における競技者同士の心理や試合の展開を考慮した重要な視点を提供している。選手間で起こる感情の動きや、その裏にある事情を知ることで、ファンもより深く試合を楽しめるだろう。また、過去の遺恨試合のエピソードは、選手たちの人間的な面を垣間見ることができ、より感情移入して応援したくなる要素となる。
キーワード解説
- 遺恨試合とは?スポーツの競技の中で、以前の試合や事件によって選手間に感情的な対立が生じている状態を指す。
- 頭部死球とは?野球で投手がバッターにボールを投げて、そのボールが頭に当たることを意味し、非常に危険とされる。
- 変化球とは?投手が投げる球の中で、ボールの回転や速度を変えた球を指し、打者にとって予測が難しい。

