告別式では、巨人OB会長であり、長嶋氏の教え子である中畑清氏（71）が弔辞を読み上げました
思い出深い伊東キャンプ
中畑氏は、自身が長嶋監督のもとで学んだ数多くの思い出を語りましたその中でも特に印象に残っているのが、伝説の伊東キャンプでの特訓です
中畑氏は「監督と2人で交わした個人ノック、忘れられません」とし、長嶋氏の高い技術に敬意を表しました
ノッカーとは？
ノッカーとは、野球の練習で打球を送り出す役割のことを指します打球を正確に打ち分ける技術が求められ、ノッカーの質によって練習の成果が大きく変わります
中畑氏は、「ノックの天才」と称え、長嶋監督はその距離感を把握し、打球を打ち分けるのがうまかったと振り返りました
中畑氏は「そのボールに向かって、『この下手くそ、下手くそ』と言い返しました」と語り、当時の気持ちを懐かしみました
ゴルフでの交流
また、現役引退後に一緒に行ったゴルフの思い出も語りました「一度でいいから本人に向かって『ミスター』と呼びたかった」という中畑氏の思いは、後ろから声をかけた時に実現しました
「おお、どうした、キヨシ」と振り返る長嶋氏の笑顔を見て、大きな感動を覚えたと述べました
長嶋監督への感謝の言葉
最後に中畑氏は、「頑張るだけ頑張ってきた89年だったと思いますゆっくり休んでください
またその満面の笑みで国民の前に出てきてくれる夢を見させてください」と言い、長嶋氏への感謝の言葉を述べました
長嶋茂雄氏の告別式で語られた中畑清氏の思い出には、多くの感動が詰まっており、監督の偉大さと教え子との絆を強く感じる内容でした。特に伊東キャンプのノックのエピソードは、技術を学ぶことの楽しさを思い出させます。長嶋氏の存在は多くの選手に影響を与えたことが伺え、彼の遺した足跡は今後も語り継がれるでしょう。
キーワード解説
- 長嶋茂雄とは？ 日本のプロ野球界の伝説的な選手・監督で、読売ジャイアンツに多大な影響を与えた人物です。
- 伊東キャンプとは？ 1960年代に行われた巨人軍の特訓で、選手たちが基本技術を徹底的に鍛えられたトレーニングキャンプです。
- ノッカーとは？ 野球の練習において、ボールを打つための打撃投手で、選手の打撃練習を手伝う役割を持つ人を指します。
