狩野氏は2000年ドラフトで3位指名を受けプロ入りしましたが、彼の野球人生の始まりは決して順風満帆ではありませんでした
彼が所属していた群馬県の軟式野球部では、「まともな練習をしていなかった」と振り返り、当時の自身を「ちょっと荒れた時期」と表現しました
特に中学2年生の頃は反抗期であったため、野球に対する情熱も薄れていました
狩野氏は本来、投手や遊撃手を希望していたものの、キャッチャーのポジションは友人が怪我をしたことをきっかけに就くことになりました
狩野氏はまた、自身の多才さを示すエピソードとして、ピアノ演奏を披露したことも挙げました
「小学校4年生からピアノを始めた」と語り、担任の先生の退任式では校歌を演奏して周囲を驚かせました
このような経験が、野球のリズム感に役立ったと振り返ります
中学時代の狩野氏は、「野球は好きだったが、真剣にやるのはつまらない」と感じていたと告白しました
仲間たちも同様に「野球なんて適当でいい」と考える雰囲気があり、彼自身も心の中ではプロ選手を目指したい気持ちを抱きながらも、それを表に出すことを恥ずかしがっていたと言います
また、中学2年生の秋からは野球部キャプテン、中学3年生では生徒会長を務めたが、不真面目な側面も多々あったようです
特に、彼の人生のターニングポイントとも言えるキャッチャーというポジションは、意外にも友人がピッチャーを志望したことで決定づけられました
狩野恵輔氏の中学時代の話は、多くの人が通る思春期の悩みや葛藤を反映しています。彼が野球に対して持っていた複雑な感情は、他の多くの若者にも共通するものかもしれません。そして、運命的な出会いによって新しいキャッチャーとしての道が開かれたことは、人生がどれだけ予測不可能であるかを示す一例です。
キーワード解説
- 捕手とは？捕手は野球のポジションの一つで、ピッチャーからのボールを受ける役割を持っています。また、守備の要として、試合の戦略を指示する重要な役割も担っています。
- ドラフトとは？ドラフトはプロ野球選手を獲得するための制度で、各球団が選手を指名するイベントです。日本では通常、毎年10月に行われ、各チームの戦力補強が目的です。
- 反抗期とは？反抗期は思春期に特に見られる現象で、子供が親や教師に対して反発する時期を指します。この時期には自我が形成され、多くのストレスや葛藤が生じることがあります。
