試合開始から７回まで無安打無得点という厳しい状況が続いた
このピッチングはノーヒットノーラン（試合を通して相手チームに安打を一つも許さないこと）に近いものであり、広島ナインは手も足も出なかった
８回、先頭打者の上本が左中間への二塁打を放ってようやくノーヒットノーランを阻止したものの、この試合は結局１安打で終わった
新井監督は試合後、「甘い球もけっこうあったように見えたんだけど、適度に荒れていたかもしれない
打つタイミングを絞るのが難しかったのかもしれない」と、選手たちのパフォーマンスを振り返った
朝山打撃コーチは試合前に「まっすぐと入ってくるスライダー、この２つを狙おう」と具体的な対策を説明していたが、「まっすぐを仕留められなかった」と試合後の回顧で語った
「強いて言えば、荒れ球やツーシームの不規則な動きが影響した
結局、投手の球を捉えられなかった」と分析した
さらに「我々は、ちょっと動く球の投手が苦手」と続け、「例えば、大竹などもそうだ
まっすぐやツーシームに対し、見て打ってしまい打たされた凡打が多い」と指摘
通算１１勝を記録している阪神・大竹の場合を挙げて、「『空振りしろ』と言った方がいいのかな
空振りＯＫで前で打っていく方が、動く球を見て打とうとするよりも良い結果を生むはず」と助言した
今回の試合は、広島にとって非常に厳しい展開となりました。サモンズの好投に対してうまく対策できていない様子が見受けられ、打撃陣の課題が浮き彫りになった試合でした。特に、ボールが動く投手への対応が今後の鍵となりそうです。
キーワード解説
- ノーヒットノーランとは？試合中に相手チームが一安打も記録できない投手の偉業を指します。
- スライダーとは？いろいろな回転をかけて投げられる変化球で、打者にとっては難しい球の一つです。
- ツーシームとは？速球の一種で、投球時に指が少しずれているため、バッターが予測しづらい動きをします。
