9回の2死満塁という緊迫した場面で、炭谷はしぶとく外角の143キロ直球を捉え、右前打を放った
この瞬間、思わず一塁ベースを回ってバンザイし、感情が溢れ出る
今季これで5度目のサヨナラ勝ちとなっている
試合を振り返る炭谷は、「日頃の恨みを晴らせたでしょうね」と笑顔で語ったが、その言葉にはプロとしてのプライドと長いキャリアから来る経験が垣間見える
実は、試合前に阪神のピッチャーについて話していた際、「岩崎と相性がいい」と話していた矢先に、この場面で打順が回ってきた
炭谷はまさに運命のいたずらのように感じた
彼は試合開始の5時間前に、本拠地グラウンドでロングティーの練習を行うなど、日々の基礎も怠らない
昨季から始めたこのルーティンは、若手選手たちと競争しつつも、彼自身がベテランとしてチームを引っ張る決意の表れでもある
「若手を邪魔しちゃいけないし、その前にやることをやっておこうと」と話す炭谷
魚雷バットを使用するなど、進化を続ける姿勢が見え隠れする
この日、チームは阪神に勝ち越しを決め、順位も2位に上昇
炭谷は「ベテランも若手も一丸となっていい結果が出るようにやっていくだけ」とし、最下位からの逆襲に向けてチームの士気を高めるコメントで締めくくった
今回の試合では、西武の炭谷選手が素晴らしい活躍を見せました。サヨナラ打は特に緊張感の高い瞬間であり、それを成し遂げることは非常に難しいです。それにもかかわらず、彼はきちんと結果を残しました。また、炭谷選手が若手選手のために練習時間を工夫している点にも注目が必要です。彼の姿勢は、チーム全体に良い影響を与えることでしょう。
キーワード解説
- サヨナラ打とは?試合の最終回、同点または劣勢の状況で得点を上げて勝利を決定づけるヒットを指します。
- ロングティーとは?バッティング練習の一環で、遠くへ飛ばすことを目的に行われる打撃練習です。
- 魚雷バットとは?バットの先端が細く重心が下に位置している特殊なバットで、力を効率よく伝えることができると言われています。

