この試合での逆転負けは、1976年8月以来、49年ぶりという屈辱に等しい
リーグ首位を快走していた阪神にとって、このような試練の時が訪れるとは多くのファンが思いもしなかった
試合は一進一退の攻防が続いたが、十回には森下と佐藤輝の好プレーで二死を取ったものの、岩貞が連続安打を浴びてピンチを招いた
石原の打球は左前へ飛び、左翼手の森下は難しいハーフバウンドの処理を試みたが、ボールがこぼれて決勝点を奪われた
試合の流れが暗転したのは、七回の表であった
阪神が２点リードを保っていた中、桐敷が先頭の中島に二塁打を許し、続く鈴木大には四球を与えた
その後、村林にタイムリーを打たれて１点を失い、さらには小深田による送りバントで満塁のピンチを迎えた
焦りからか、桐敷は一塁への悪送球を犯してしまい、すぐに同点に追いつかれた
その後、藤川監督は投手交代を決断し、ネルソンをマウンドに送り込んだが、代打の渡辺佳に中犠飛を許し、逆転を許してしまった
さらに、この日は天候も悪化し、試合展開に影響が出る中で「魔の七回」が阪神を襲った
桐敷は、10日の西武戦でもリリーフとして登板し、4失点を喫した経緯がある
しかし、今季まで安定した投球を見せていたリリーフ陣が苦しむ姿は、ファンにとっても心配の種である
試合序盤には、阪神ペースで豊田が三回に２点タイムリー二塁打を放ち、その日初打点を記録
九回の場面では、昨季まで同僚の加治屋を攻め、糸原の押し出し四球で同点に追いついたものの、さらなる得点機で小幡が併殺に倒れるなど、勝ち越しのチャンスを生かすことができなかった
一方、先発の大竹はしっかりとした投球を見せ、５回4安打1失点に抑えて降板となったが、リリーフ陣は２試合連続で失点するなど苦境に立たされている
阪神にとって、これは13度目の逆転負けとなり、12球団単独ワースト記録になっている
楽天戦では連敗が6に達し、長いトンネルからの脱却が求められる現在である
今回の試合は、阪神が逆転負けを喫する苦しい状況が続いています。スタート時こそ良い流れを作り出しましたが、リリーフ陣の崩壊や冷静さを欠いたプレーが影響しています。特に「魔の七回」と呼ばれる回の失点は、過去の経験が生かされていない印象を受けました。今後の試合でチームが立て直しを図れるか、注目です。
キーワード解説
- サヨナラ負けとは？試合が同点で延長戦に入り、最後に相手チームが勝利を確定させる点を奪うことを指します。
- 逆転負けとは？リードを得ていたチームが、試合の後半で相手に逆転されてしまうことを表します。
- リリーフ陣とは？先発投手が降板した後にマウンドを引き継ぎ、試合を継続する責任のあるピッチャーたちを指します。
- タイムリーとは？得点につながるヒットのことを指し、特にランナーが得点できる状況で打たれることを指します。
