岡田顧問、阪神の試合解説で戦局の課題を指摘

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◇交流戦 阪神―楽天(2025年6月15日 楽天モバイル) 元阪神監督で球団の岡田彰布オーナー付顧問が、15日に東日本放送で行われた楽天戦の解説を務めた

この試合は、阪神が5連敗中という厳しい状況下で行われたもので、3回には無死一塁の場面で9番の小幡がフルカウントからのランエンドヒットを選択

ボール球を振って空振り三振となり、一塁走者の坂本が二塁アウトになり、結果的に三振ゲッツーとなる事態に直面した

岡田氏の分析

岡田氏は、試合後に「5連敗をしていたら奇襲をやりたくなるが、うまくいかない

こういうときこそキッチリした方が良い」とコメント

特に流れを変えようとするあまりエンドランを試みることに対し、「あまりうまくいかない」と冷静に語った

彼は、犠打が最善の策だったと指摘しており、試合中の判断の重要性を強調した

坂本選手に対する助言

さらに、岡田氏は5回無死一塁の場面で坂本選手が犠打ではなく強攻策を選んだことに触れ、「1打席目にヒットを打ったから送らなかったんでしょう」と語った

結果的に坂本選手は二飛に終わり、続く小幡選手が左前打を放った際には「坂本が送っていれば」という言葉を残し、状況を逆転する可能性を暗示した

阪神の攻撃と楽天のアプローチの違い

この試合において、阪神は2回から4イニング連続で先頭打者を出しながらも得点に結びつけられなかった一方、楽天は犠打を絡めた攻撃で進展を見せていた

岡田氏は「楽天の方が謙虚」と指摘し、両チームの戦略の差異を明らかにした

この試合では、阪神の攻撃が流れに乗り切れない場面が多く見受けられました。岡田氏の解説を通じて、戦術の選択や選手の判断が試合の結果にどれほど影響を与えるかを再認識させられます。一方で、楽天の着実な進行は見習うべき点もあり、今後の阪神にとっての課題が浮き彫りとなりました。
キーワード解説

  • ランエンドヒットとは?  野球において、ランエンドヒットは、走者がスタートを切っている際にバッターがヒットを狙う戦術のことを指します。この戦術はヒットが出なくても走者の位置を良くすることを目指しています。
  • 三振ゲッツーとは?  野球の用語で、バッターが三振を取られた後、走者が次の塁を狙ってアウトになることを指します。これは攻撃の流れに大きな影響を与えることがあるため、非常に避けたいプレーです。
  • 犠打とは?  犠打は、バッターが自分のアウトを犠牲にして、走者を進めるためにバントを行う策略です。これにより次の打者が得点を狙いやすくなることがあります。

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