日本ハムの伊藤、交流戦で中日を完封し絶賛される

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【川上憲伸の目】◇20日 交流戦 中日0―1日本ハム(バンテリン) プロ野球の交流戦で、日本ハムの投手・伊藤が中日を完封し、特に注目を集めました

この試合では、中日のエース左腕・大野と日本ハムの右腕・伊藤が緊迫した投げ合いを展開し、最終的には伊藤が長いイニングを投げ切り、その結果を残しました

大野は7回を投げ、6回に五十幡の三塁打と清宮の右犠飛によって1失点に抑えました

対する伊藤は、昨年にエスコンフィールド北海道で記録した「マダックス」(投球数100球未満の完封)を踏襲し、今回もバンテリンドームナゴヤで中日を完封しました

これまでの中日戦では、通算4試合で全勝という素晴らしい成績を残しています

評論家であり、元中日投手の川上憲伸さん(49)は「素晴らしい投球でした」と伊藤を絶賛しました

川上さんは伊藤の投球術を「甘い球に見せ掛けてアウトを取る」と分析し、特に5回の先頭打者・細川との対戦を取り上げました

ここでは、初球に投げた142キロのスプリットが効果的に振られ、三ゴロに打ち取ることに成功しました

川上さんによると「甘いストレートに見せるのがミソ」であり、打者はわずかに球速が落ちたストレートだと思って振りにいくが、球が沈むためにバットの芯を外れて打ち損じてしまうとのことです

このような巧妙な技術から、伊藤は相手打者に対して心理的なプレッシャーをかけ続けました

中日は9回に2死一、二塁というチャンスを掴んだものの、代打のブライトが中飛に終わってしまいました

川上さんは「もったいなかったな」と振り返り、特に6回の攻撃がチャンスを逃した部分として挙げました

この回、先頭の上林がセーフティーバントを試みた結果、簡単にアウトとなったことが惜しいと語っています

「伊藤からすれば、思ってもみないセーフティーバントだったと思います」と川上さん

上林は自身のバッターとしての能力を信じて、もっと強気に打ちに行くべきだと惜しみながら述べています

今回の試合は、日本ハムの伊藤の見事な投球が際立ったものでした。特に川上憲伸さんの解説が印象深く、伊藤が打者に心理的なプレッシャーを与える投球をしていることが強調されていました。試合全体を通じて、伊藤の巧妙さが光った瞬間がいくつもあったことは、今後も注目すべきポイントです。
キーワード解説

  • マダックスとは?2000年代に始まった野球用語で、100球未満の投球で完封勝利を達成することを指します。
  • スプリットとは?投球の一種で、ボールが落ちるように変化する球種。打者にとっては非常に打ちにくい球です。
  • セーフティーバントとは?打者が塁に出るために試みるバントの一種で、成功すれば簡単に内野安打を狙えます。

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