松本裕樹、甲子園での11年ぶりの登板を果たし冷静な投球を披露

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◆日本生命セ・パ交流戦 阪神1―2ソフトバンク(20日、甲子園) 11年ぶりに甲子園のマウンドに立ったソフトバンクの松本裕樹投手(28)は、冷静な姿勢で試合に臨みました

7回に2番手として登板した松本は、2本の安打を浴びるなどして2死二、三塁のピンチを迎えましたが、観客席が全て阪神ファンに囲まれている中で、プレッシャーを感じることなく「何をしなければいけないのかだけを考え、悪いイメージを持たずに投げた」と語りました

ピンチを乗り越えた投球

この試合の中で、松本は追い込んだ後に低めのスライダーを投げ、見事に空振り三振を奪いました

捕手の海野隆司とのグータッチが物語るように、チームメイトとの連携もスムーズでした

高校時代の辛い経験

松本が甲子園での登板を果たしたのは実に11年ぶり

前回の登板は2014年、高校生エースとして全国高校野球選手権大会に出場した際のものでした

そのときは疲労による右肘の炎症で思うような投球ができず、3回戦で9失点を喫しました

松本は「当時は投げられるかどうかでそれどころではなかったのであまり記憶がない」と振り返っています

この苦しい経験を経て、同年の秋にはソフトバンクから1位指名を受け入団しています

成長した投球スタイル

この日のマウンドでは、松本の最速は155キロを計測し、「あの頃とは違う(投球)スタイルではあるが、着実に成長した」と語りました

11年ぶりに甲子園での借りを返す形で堂々とした投球を披露しました

頼もしいセットアッパーとして、ファンの期待に応えつつ、さらに成長を続ける姿が見えました

松本裕樹投手が甲子園での11年ぶりの登板を経て、冷静な投球を披露したことは、彼の成長を証明する出来事です。過去の辛い経験を乗り越えて、より強い精神力と技術を持って試合に挑む姿勢には、ファンだけでなく同じように野球を目指す選手にも大きな勇気を与えるでしょう。
キーワード解説

  • スライダーとは?:スライダーは野球の投球の一種で、ボールが横に曲がる特徴があります。この球種は打者のタイミングをずらすために用いられ、空振りを誘うのに効果的です。
  • セットアッパーとは?:セットアッパーは試合の中盤で登板し、チームのリードを守る重要な役割の投手です。通常、クローザーが最終回を担う前に試合を安定させる役割を果たします。

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