ソフトバンクの川口冬弥投手、夢の初登板を無失点で飾る

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◆日本生命セ・パ交流戦 阪神3―0ソフトバンク(21日、甲子園) 20日に育成から支配下登録されたソフトバンクの川口冬弥投手(25)が、甲子園で開催された阪神との交流戦において、6回に二番手として登板

プロ初登板を迎え、1イニング無失点という素晴らしい成績を残しました

川口投手は、試合後に「たった1回しかない初登板を楽しめて良かった」と振り返りました

そのマウンドは、彼が高校時代にアルプススタンドから観戦していた場所でもあります

東京・東海大菅生高に在籍していた頃は、3年間ベンチにすら入れず、2017年夏の全国大会も応援に徹していました

川口選手は「チームには多くの優れた投手がいたため、当時は指折りで18番目くらいの投手だった」と語ります

夢のような8年を経て、ついに憧れのマウンドに立った川口選手

背番号は「95」ですが、ユニフォームが間に合わなかったため、育成時代の「132」でプレーしました

リリーフカーに乗りながら自分の姿を見つめ、「すごいなって思ったけれど、マウンドに立った時は落ち着いてできた」と冷静に振り返ります

初登板では、坂本誠志郎選手や髙寺望夢選手を得意のフォークで空振り三振に仕留めました

一方で、代打の前川右京選手に左前打を許しましたが、チェンジの際には代走の熊谷敬宥選手を嶺井博希捕手が刺し、ストライク先行で無失点に抑えることができました

試合を見守っていた小久保裕紀監督も、「大声援の中でゼロに抑えてくれて、良かった」と合格点を与えました

実は、支配下登録が発表されたのは前日の19日

ウエスタン・オリックス戦を終えた後、寮で夕食中に球団から電話がかかり、「食事が終わってから折り返してきて」と急かされる形で、慌てて食事をかき込んだそうです

食べた果物の味については「あまり覚えていない」とのことですが、20日には1軍に合流し、憧れの初登板を果たしました

川口選手の目標は「見ている人がワクワクするような投手になること」だと明言しています

甘いマスクとは裏腹に、ダイナミックな投球でファンを魅了していく姿勢も期待されています

川口冬弥投手の初登板は、多くの人に感動を与えるものでした。彼が高校時代に憧れたマウンドに立ち、無失点で抑えた姿は、努力が実を結ぶ瞬間を象徴しています。これからの彼の成長が楽しみです。
キーワード解説

  • プロ初登板とは?プロ野球選手が試合に出る最初の機会を指します。これまでの練習やチームメイトの期待を背負って臨む特別な試合です。
  • 支配下登録とは?育成選手が正選手としてチームに登録されることを言います。これにより、試合に出る機会が増える重要なステップです。
  • フォークボールとは?ボールの上を親指で押さえ、手首のスナップを使って投げる変化球の一つです。打者にとっては落ちる球であるため、空振りを取りやすい特性があります。

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