阪神、七回に狙った勝負高まるも得点機を逃す—ソフトバンク戦の今後に期待

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 「阪神1-3ソフトバンク」(21日、甲子園球場)で、阪神タイガースの藤川球児監督(44)は重要な場面で勝負手を選びましたが、結果的には望み通りの結果には結びつきませんでした

1点を追う七回に1死一、三塁の状況で、三塁走者の大山悠輔内野手(30)を代走・熊谷敬宥内野手(29)に代えたものの、坂本誠志郎捕手(31)が試みた意表を突くセーフティースクイズは捕手前に転がり、得点には至りませんでした

 この試合での阪神は交流戦を8勝10敗で終えた形となり、総合的な成績としては負け越しとなりました

デイリースポーツの評論家、狩野恵輔氏は「通常のスクイズで勝負した方が良かったかもしれない」と指摘しています

これは、坂本選手が3ボールの状況からセーフティスクイズを仕掛けたことに対するものです

ベンチの意志が感じられた攻撃

 この試合において、阪神の攻撃には「点を取りに行く」「この回は勝負」というベンチからの明確なメッセージが込められていました

1点ビハインドの七回、先頭の大山が左前打を放ち、1死一、三塁の絶好のチャンスが訪れたのです

その際、阪神ベンチは三走の大山選手に代走を送り込む決断を下し、勝負に挑む姿勢を示しました

セーフティースクイズの結果

 坂本選手が試みたセーフティースクイズは、意図とは裏腹に捕手前に転がってしまいました

これにより、代走の熊谷選手は本塁に帰れず、チャンスを逃す結果に

「最低でも同点に追いつく」というベンチの意図が強く感じられた場面でもありました

高寺選手のバスターエンドランが光る

 そんな中、無死一塁の場面で高寺選手が取ったバスターエンドランが注目されます

初球で犠打を試みるもファウルに終わった後、続くボールを2球見送ったため、攻撃の流れが変わったと考えられます

この成功が、若手選手にとって自信に繋がったことでしょう

今後への期待
 現在、リーグの順位では2位のDeNAと広島との間に3.5ゲーム差がある状況です

今季の交流戦は8勝10敗と負け越したものの、この結果に悲観する必要はありません

リーグ戦は27日からヤクルトとの3連戦が待っており、そこからの勢いを期待したいところです

試合は阪神が勝利することはできませんでしたが、選手たちの気持ちは伝わってきました。特に代走の起用や戦術には、若手選手に対する期待やチームとしての挑戦意欲が感じられます。今後のリーグ戦でもこのような積極的な姿勢が続いてほしいものです。
キーワード解説

  • セーフティスクイズとは?:強襲的に相手側の守備をかいくぐって得点を狙う戦法で、打者がバントを行い、走者が得点するチャンスを作るものです。
  • バスターエンドランとは?:バッターが打つ準備をしながら走者がスタートを切る作戦で、守備を混乱させて得点を狙う方法です。

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