広島・新井監督が「ダブルストッパー制」を継続、先発投手の影響を考慮した柔軟な起用法を模索

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広島東洋カープの新井貴浩監督(48)は、ダブルストッパー制を今季も継続する方針を示した

この制度は、2人の先発投手を交互に起用する方法で、特に抑え投手の疲労を分散させる効果が期待されている

リーグ戦は27日から再開され、広島は昨今の交流戦を勝率5割で終え、セ・リーグでは貯金1の2位タイとなっている

開幕当初は右腕の栗林良吏(28)が守護神を務めたが、救援失敗が続いたことから5月中旬からは左腕テイラー・ハーン(30)との併用に切り替えられた

チーム内では交流戦を区切りに固定化しようという声もあったが、新井監督は「決めない」と強調し、シーズンを通じて固定しない意向を示した

その理由として、今季のセ・パ共通の傾向が影響しているとのことだ

抑え投手の結果と現在の状況

開幕から安定した成績を収めている抑え投手はセ・リーグではマルティネス(巨人)、松山(中日)のみ

パ・リーグでも実績豊富なオスナ(ソフトバンク)や益田(ロッテ)が精彩を欠いており、厳しい環境が続いている

今年はセ・パ両方で先発投手のレベルが高く、7回や8回までしっかりと投げられた場合、次に出る抑え投手はそれ以上の球を投げる必要があるとの指摘もある

新井監督もこの見解に同意し、クローザー固定の最善策ではないことを認識している

また、日替わり起用の利点にも目を向けており、「例えば、栗林が3連投した後、またセーブシチュエーションが訪れた場合、無理に登板させることは避けたい」と述べ、状況に応じた起用の重要性を強調した

バランスよく選手を起用することが、疲労を軽減し、選手全体のパフォーマンス向上につながるとの考えは、今後のシーズン運営において重要な要素となるだろう

新井監督のダブルストッパー制の採用は、昨今のプロ野球における抑え投手の活用に新たな視点を提供しています。固定観念に囚われない柔軟な起用法は、選手の健康管理と試合の勝率向上に寄与する可能性があります。
キーワード解説

  • ダブルストッパー制とは? 2人の投手を交互に起用して疲労を軽減し、パフォーマンスを最大化するための制度です。
  • クローザーとは? 勝利が確定する試合の終盤に登場し、リードを守る役割を担う投手のことです。

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