交流戦を終えた時点で、彼は21試合に投げ、防御率0.43という素晴らしい成績を残している
近江高時代には3度の甲子園出場を果たし、通算11勝という輝かしい経歴を持つ山田選手だが、プロ入り後は三軍での日々が続き、二軍戦でも期待された成果を出すことは困難だった
しかし、今季は状況が一変した
春季キャンプから一軍に帯同し、オープン戦で結果を出すと、開幕一軍入りを果たし、4月3日の楽天との一軍デビュー戦からは15試合連続無失点という驚異的な記録を樹立した
彼の初勝利は5月17日のオリックス戦でのこと
首脳陣からの信頼も徐々に高まり、開幕当初はビハインドの場面で起用されていたものの、試合を重ねるにつれ、勝敗を左右する重要な局面でも登板するようになった
5月31日のオリックス戦では、延長11回裏に野口智哉選手にサヨナラ本塁打を浴びて無失点記録が止まったが、翌日の同カードでは速やかにリベンジを果たし、三者凡退の1回1奪三振を記録した
彼が今季飛躍を遂げた最大の要因は、オフシーズンに同僚の平良選手との自主トレにあったと彼自身は語っている
「栄養面やメンタル面に関する勉強会があり、様々な知識を得られたことが大きな要素でした」と彼は述べ、その結果、広い視野でのアプローチが実を結んだことを実感している
しかし、依然として「毎試合が生き残るための登板
無失点に抑えずには明日がない」と語り、今後も泥臭い努力を続けてゆく決意を見せた
未来の守護神候補として期待される彼が、さらなる経験と実力を重ねていくことに注目が集まっている
山田陽翔選手の成長は、阪神タイガースの将来にとって明るいニュースです。昨シーズンは三軍で苦労していた彼が一軍でこれほどの成績を残せるとは、誰も予想していなかったでしょう。自主トレを通じて取り入れた新たな知見が、彼の実力に大きく寄与していることは大いに共感できます。今後も成長を見守りたいですね。
キーワード解説
- 防御率とは？野球において投手がどれだけ得点を防いだかを示す数値で、低いほど優秀な成績となります。
- サヨナラ本塁打とは？試合の最終回で同点またはビハインドの状況において、勝ち越すために打たれた本塁打を指します。
- 自主トレとは？選手が休暇中に自らの判断でトレーニングを行うことを指し、通常の練習チームとは別に行われます。
