その中で彼は、優れた制球力を支える秘訣として、足の上げ方に注目した
伊原選手が強調するのは、「爪先を伸ばした足の上げ方」であり、これは彼の投球スタイルの基本となっている
制球力の秘密
伊原選手の投球における最大の特徴は、足を上げる際に爪先が下向きになることだこの特殊な足の上げ方は、今季の成績にも大きく影響している
66回2/3の投球で与四球が10、つまり与四球率は9イニングあたり1.35という素晴らしい数字を出している
これは、彼が常に意識している「右膝を自分の体の方向に引き寄せる」という動作によるものだ
動作の重要性
伊原選手は、体が前に流れないようにすることが重要であると語った「勝手に爪先が下がるのは自分の意識によるもので、体重を軸足側に乗せることが大切です」と述べた
このような緻密な動作が、彼の制球力を支えているのである
決めの形成
投球動作の中で、重要なのは足を上げた際の静止時間であり、約1.5秒間「決め」を作ることが伊原の特徴だこれは、奈良県の智弁学園で学んだ教えであり、監督の小坂将商から受け継いだものだ
「しっかり立って投げることが大切」と彼は強調する
今後の展望
シーズンでの素晴らしい成績にもかかわらず、伊原選手は「まだ正解ではない」と冷静に語った相手が自分のピッチングに慣れたとき、どう変化していくかが今後の課題だと指摘し、プロとして成長し続ける姿勢を示している
伊原陵人投手の投球フォームについての解説は、彼のプロとしての高い意識を改めて感じさせる内容でした。細かい動作や意識の違いで成績が変わること、そしてそれを冷静に受け止めている姿勢は、今後のさらなる成長を期待させます。また、自身が受けた指導を大切にしながら進化を続ける姿には、プロ選手としての真剣さを感じました。
キーワード解説
- 投球フォームとは？野球において、投手がボールを投げる際の体の動きや姿勢を指し、適切なフォームは制球力や速度に影響を与える。
- 制球力とは？ピッチャーが投げたボールを狙った場所に正確に送る能力のことで、制球力が高いピッチャーは打者にとってなかなか安打を打たれない。
- 与四球率とは？ピッチャーが9イニング（おおよそ試合1試合分）で許可した四球の数を示す指標で、数字が低い程、優れた制球力を持つとされる。
