交流戦では全18試合中6勝11敗1分けと不振を強いられ、今の順位は11位と、昨年よりも苦戦を強いられている
特に、主力の岡本和真選手が負傷で離脱して以来、チーム打線の「4番の穴」が埋まらず、打撃の整備も求められている
昨年は27本塁打を記録し、チームを支える存在だった岡本の代役を務める選手は苦難続きで、一時4番に居たトレイ・キャベッジ選手は、6月の打率が.133と急降下
現在の4番、吉川尚輝選手も6月の打率が.197と、いずれも打撃不振に悩まされている
そんな中、ファームで目立つのは育成選手のマレク・フルプ選手
フルプ選手はチェコ共和国出身であり、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも活躍した実績を持つ
彼は193センチ、99キロという恵まれた体格を活かして豪快な打撃を見せ、「チェコのジャッジ」と異名を持つ才能豊かな選手である
今季イースタン・リーグに参加しているフルプ選手は、56試合に出場し、打率.281、3本塁打、27打点を記録
OPS(出塁率と長打率を足した指標)が.743と安定した成績を残している
特に22日のオイシックス戦では「3番・左翼」として先発出場し、中越えの三塁打をマークするなど、チームに貢献した
フルプ選手は「5ツール選手」としての成長を目指します
この「5ツール選手」というのは、打撃能力、守備能力、走塁能力、長打力、そして強肩を兼ね備えた選手のことを指し、彼の成長が期待されている
ファンの間でも「支配下に早く契約してほしい」や「1軍でのプレーが見たい」など、フルプ選手への期待が高まる声が聞かれる
7月末までの昇格期限に向け、さらなるアピールが期待されるところだ
ジャイアンツは、岡本選手の負傷により苦しんでいるが、新たに期待されるフルプ選手が今後のチームにどのような影響を與えてくれるのかが注目です。若手選手の成長はチームの勢いを変える可能性を秘めています。
キーワード解説
- イースタン・リーグとは?プロ野球の二軍が参加するリーグで、選手の育成目的で行われます。
- OPSとは?出塁率と長打率を足した指標で、選手の攻撃力を測るための重要な数値です。
- 5ツール選手とは?打撃、守備、走塁、長打、肩の五つの能力を高いレベルで兼ね備えた選手のことです。

