日本ハム・達孝太投手、急成長の秘訣とは? 先発ローテーションに貢献する若きサウスポーの好調が続く

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◇記者コラム「Free Talking」 2025年6月27日、日本ハムは今季の「日本生命セ・パ交流戦」を2位で終え、リーグ首位のパ・リーグ5球団との対戦に戻ることとなった

彼らの強さの秘訣は、7~8人の投手が適宜休養を取りながらローテーションを回す運用法であり、ライバルたちがうらやむ“ゆとりローテ”を実現させた立役者の一人は、21歳の若き投手、達孝太である

達は奈良県の天理高からドラフト1位で2022年に入団したが、昨季までの通算成績はわずか1勝に留まっていた

しかし今季はファームで防御率0.35という圧倒的な数字を残し、晴れて1軍に昇格した

彼の初登板となった5月4日の西武戦では、6イニングを投げ1失点という結果を残し、白星を手にした

達のピッチングスタイルには、フォークボールと直球の切れ味があり、特に194センチの長身から放たれる150キロ超の直球は打者にとって脅威だ

達は急成長の要因として「まとまった」と語り、制球力や球質の改善に自信を見せた

これは彼の好投を生んでいる要素であり、加藤武治投手コーチも、彼が調子が悪くてもテンポの良さを持ち、カウントを悪くした時にも変化球でストライクを取れるようになった点を評価している

同コーチは、達の進化が今後の彼の成長につながると感じている

真価が問われたのは17日の巨人戦

この試合では、中10日以上の登板を続けていた達にとって初の中6日での登板となったが、彼は全く動じることなく、6イニングを投げて3安打1失点と好成績を収め、今季4勝目を手に入れた

この試合後、達は「今後につながる投球」と自信を深めた

次の課題は完投である

プロでの最長投球は7イニングであり、新庄監督も「完投してほしかった」とのコメントを残した

達は、そのためには球数を抑えることが鍵だと認識しているが、「理想を言えば、全員三振を取りたい」と自らの理想に向かって突き進んでいる

達が自らのスタイルで完投を達成した際、彼のエースの座への道筋がより明確になるだろう

日本ハムの達孝太投手が今季急成長を遂げており、そのスタイルが注目されています。特に、先発ローテーションの一員としての彼の活躍は今後のチーム戦略に大きな影響を与えるでしょう。達投手の成長については、コーチや選手自身が手応えを感じているようで、将来のエースへの道が期待されます。
キーワード解説

  • ゆとりローテ:ピッチャーが疲れを溜めずに回転し、パフォーマンスを最大限に保つための投手運用法。
  • 防御率:投手が与えた1試合あたりの自責点を示す指標で、低いほど優れた成績を表す。
  • フォーク:ボールが急激に落ちる変化球で、打者が空振りすることが多い。

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