今井は今年、最速160キロの直球と鋭く落ちるスライダーを武器にした投手として、両リーグ最多の110奪三振とリーグ2位の防御率1.32を記録している
今井投手の成功の理由
取材に応じた今井は、自身の投球スタイルについて「僕は他の先発と比べて球種が少ないので、1球種の中で緩急をつけないといけない」と説明つまり、少ない球種を効果的に使うために、直球の速度に変化を持たせることに重きを置いているという
ギアチェンジの重要性
今井の直球は、場面によってギアを変えることが特徴だ走者なしのときには150キロ台前半、得点圏に走者を背負うと150キロ台後半から160キロに上げる
これにより、得点圏での被打率はわずか6分4厘に抑えられている
データで見る直球の進化
昨年の直球被打率は23.2%から18.1%に減少し、奪三振率も34%から43%に上昇したしかし、今井自身は「まっすぐが良くなったのではなく、相手が勝手に考えて振ってくれている」と謙遜する
脱力投法の魅力
彼の投球スタイルにおけるもう一つの特徴は「脱力投法」と呼ばれるフォームだこのフォームでは、力を抜いたように見えるが、実際には150キロを超える直球を投げ込むことで、打者を惑わす
「変化球のタイミングで直球が来るので、何を待っていいのか分からなくなる」と今井は語る
チームとしての目標
昨季は91敗という結果に終わった西武だが、現在は貯金5を保ち、リーグ4位に位置しており、6年ぶりのリーグ優勝を目指している今井は「試合の日は何があってもゼロで抑えてベンチに戻る
勝てるピッチャーになりたい」と抱負を述べ、真剣な表情を見せた
元ソフトバンク監督の工藤公康氏(62)も「力みがなくなったことが、安定したピッチングにつながっている」と分析を加え、今井の成長を高く評価した
今井達也投手のインタビューからは、彼の投球スタイルの進化が明らかになった。少ない球種を多様に使い分けることで、相手打者を巧みに翻弄する姿勢は、今後の試合においても大いに期待できそうだ。特に、脱力投法の効果やギアチェンジの利用法が効果的であることが、データにも表れている点は興味深い。
キーワード解説
- 奪三振とは?野球において、投手が打者を三振にすることを意味します。特に強力な投手は、奪三振が多く、打者にとって非常に脅威です。
- 防御率とは?投手が与えた自責点を、イニング数で割って9倍した数値で、低いほど良い成績を意味します。つまり、自分の投球によって相手に得点をいかに許さなかったかを示す指標です。
- ギアチェンジとは?投手が投球の速さや変化を調整することで、打者を混乱させる手法です。走者の有無や試合の状況によって、投球内容を変えることが重要です。
- 脱力投法とは?力を抜いて投球をするスタイルで、見た目よりもコントロールやスピードを保ちながら、打者に対して unpredictabilityを与えるために使われます。

