プロ野球界で注目を集める西口選手、開幕からの無失点記録を更新中

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【Weekly Data展望】2023年、右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を乗り越え、西口選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)がセットアッパーとしてカムバックを果たしました

彼は2年ぶりに支配下復帰を遂げ、ここまでの成績は20ホールドポイント(ホールド+救援勝利、以下HP)で、パシフィック・リーグでは松本裕選手(ソフトバンク)、ペルドモ選手(オリックス)に次ぐ3位に位置しており、好調を維持しています

特筆すべきは、彼が開幕から24試合連続無失点を継続している点です

この成績は、松本選手(巨人)の開幕31試合連続無失点に隠れがちですが、西口選手の24試合連続無失点は、1998年の佐々木主浩選手(横浜)や2012年の山口鉄也選手(巨人)と並ぶ6位タイに位置しています

プロ野球記録は2021年の平良選手(西武)の39試合ですが、5位にあたるのは2012年の岡島秀樹選手(ソフトバンク)の26試合ですので、あと2試合無失点を続ければ、5傑入りが見えてきます

また、開幕からに限らない連続試合無失点記録では、楽天の鈴木翔選手が昨年4~8月に達成した28試合が最多であり、球団記録も視野に入ってきました

無失点投球を支える要因としては、高い三振奪取力が挙げられます

西口選手は、23イニングで34個の三振を奪い、奪三振率は13.30を記録しています

これらの数字は、パリーグで20試合以上の救援登板を行った投手28人中でウィンゲンター選手(西武)の13.32に続く2位となっており、昨シーズンのキャリアハイである9.54を大幅に上回るペースです

故障前よりも進化を遂げた投球内容で、西口選手は今後どのように記録を伸ばしていくのか、大いに注目されています

西口選手の現在の活躍は、右肘じん帯の手術から復帰した選手にとって、希望の象徴となるでしょう。また、無失点記録を更新し続ける姿は、若い選手への良いお手本ともなっています。これまでの苦難を経て、彼がどれだけ進化したのかがわかるポイントです。
キーワード解説

  • トミー・ジョン手術とは? - これは、肘の靭帯を再建する手術のことで、特に野球選手の投手によく行われます。
  • ホールドポイントとは? - これは救援投手が試合を保持した場合に与えられるポイントで、主に試合の終盤で登板した際に記録されます。
  • 奪三振率とは? - 投手が投げたイニングあたりに奪った三振の回数を示す指標で、投手の能力を測る重要な数値です。

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