新庄監督の「完投王国」に期待高まる – 張本勲氏が称賛

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日本ハムファイターズの新庄剛志監督が掲げる「完投数アップ」の方針が、球界の重鎮である張本勲氏によって称賛されました

30日に行われたインタビューで、張本氏は、同チームが今季までに記録した15完投数が両リーグで圧倒的に多いことから、新庄監督の姿勢が素晴らしいと評価しました

完投の定義と重要性

「完投」とは、先発投手が試合を最後まで投げ抜くことを指します

この記録は、投手のスタミナや、試合運びの能力を示す指標として重視され、さらには投手にとっての美学とも言えるものです

張本氏は、先発投手がマウンドを完全に守ることが夢だと語り、選手の育成と試合での勝負の重要性について述べました

日本ハムの完投数の背景

今季、パ・リーグ首位の日本ハムは、すでに昨季を上回る15完投を達成しており、これは両リーグでもトップの記録です

張本氏によると、この成功は投手コーチとの話し合いに基づいており、選手を試合で生かすための育成が鍵だといいます

完投型投手の減少

しかし、近年「完投」を達成する投手は減少傾向にあります

張本氏は、自らのプロ入り当時と現在における完投数の大幅な減少を指摘しました

彼が東映に入団した1959年には、両リーグで合計442完投が達成されていましたが、昨季はわずか84にとどまっています

投手の分業制とその影響
現代のプロ野球では、投手の分業制が確立され、先発投手は通常6回で降板することが一般的です

これに対し、張本氏は投手や野手が全体的に「ひ弱」となっていることを危惧しています

また、「無理をさせない」指導者が増える中で、チームが完投を目指す姿勢は希少であると述べています

最後に、新庄監督率いる日本ハムに対し、張本氏は「このまま優勝まで突き進むだろう」と期待を寄せました

若手選手の成長とスカウトによる人材確保に高い評価を与えています

新庄監督の「完投王国」への取り組みが、張本氏の評価を受けており、今後のプロ野球全体にどのような影響を与えるかが注目されます。完投数が増えることで、投手のスタミナや技術が向上することが期待され、その結果、より魅力的な試合が提供されるかもしれません。
キーワード解説

  • 完投とは、先発投手がマウンドを守り続けることを指します。この投球スタイルは、投手の能力や気持ちを反映する重要な指標です。
  • 投手コーチとは、プロ野球チームにおいて投手の指導や育成を担当するコーチのことです。投手の成長をサポートし、試合中の戦術を考える役割があります。

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